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2023.02.22

退職金のおすすめ運用方法6選!退職金のおすすめ運用方法をわかりやすくプロが解説

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著者情報 森 逸行 FP歴15年 経験した事を伝え解決に導く『金融パーソナルトレーナー』

退職金 運用の有無長年働いてきた会社を退職すると、退職金を受け取ることができる人も多いのではないでしょうか。

その退職金を、老後の生活費のために資産運用をしようと検討している人もいるかと思います。

そのまま退職金をもらい銀行に預けるのではなく、うまく資産運用することでもらった退職金が増えることもあるでしょう。

しかし、きちんと知識を持っていないと逆に損をしてしまう可能性もあるのです。

そこで本記事では、退職金のおすすめ運用方法を紹介していきます。

うまく退職金を運用することで、豊かな生活を目指していきましょう。

なぜ退職金の運用が必要なの?

そもそも、なぜ退職金をそのままにするのではなく、運用していくことが大切なのでしょうか。

「投資で損失を出す可能性があるなら貯金をしておきたい」と考える人もいるかもしれません。

しかし、大きく3つの理由から退職金を運用しておく必要があると考えられるのです。

●退職金が減少傾向にある
●平均寿命が延びている
●年金受給額が減少傾向にある

また近年では、物価の上昇にともなて生活に大きな影響が出ていることも考えなくてはいけません。

もらった退職金をそのままにしておくのではなく、正しい方法で運用することで生活を豊かにすることを考える必要があるのです。

退職金のおすすめ運用方法6選

それでは実際に、退職金のおすすめ運用方法を6つご紹介したいと思います。ご自身に合った運用方法を見つける参考になれば幸いです。

●定期預金
●個人向け国債
●個人年金保険
●投資信託
●株式
●ファンドラップ

上記が退職金の運用方法です。

それぞれについて、詳しくご紹介していきます。

退職金のおすすめ運用方法:定期預金

一番手軽に始めることができるのが定期預金です。

退職金の運用で注意すべきことは、大きな損失を出さないことです。退職した後の人生で大きく資産を失ってしまうと、豊かなシニアライフを送ることができません。

今までの貯金額や受け取った退職金、将来的に受け取ることができる年金額にもよりますが、大きな損失を出さないことを意識しましょう。

「増やす」ことよりも「守る」ことを最優先で考えると、定期預金が一番手軽で安全だと言えます。

受け取ることができる利子は少ないものの、元本が変動しないと言うメリットがあります。

また、「退職金向けの定期預金」を利用することで、通常の定期預金と同様に元本が保証されるだけでなく、通常よりも高金利で預けることができるでしょう。

退職金のおすすめ運用方法:個人向け国債

個人向け国債は、国が個人に対して発行している債権のことです。資産運用自体が初心者という場合におすすめと言えるでしょう。

最低購入金額が1万円なので投資しやすいことが特徴で、デフォルト(債務不履行)しない限り元本割れすることがないので安定的に運用できます。

ただし、その反面で金利は最低0.05%とかなり低いことが特徴です。

今ではネット銀行で普通預金が0.1%の金利であるところもあるため、あまり魅力に感じないかもしれません。

高い運用利益を得たい人には向いていませんが、「変動10年」であれば受け取れる金利が増えるかもしれません。

退職金のおすすめ運用方法:個人年金保険

個人年金保険に加入することで、退職金を安定的に運用できるでしょう。この方法も退職金の運用におすすめです。

個人年金保険は将来的に必要となる資金を準備するための保険のことで、一般的に事前に毎月の保険料を積み立てておき、一定の年齢を迎えたら公的年金のように受け取ることができます。

退職金などのまとまったお金を一括して払い込む「一時払い個人年金保険」という商品もあるため、どのタイプが向いているか調べてみるとよいでしょう。

個人年金保険は3つに分かれており、「確定年金」「有期年金」「終身年金」があります。

個人年金保険は一定の年齢まで資金を引き出すことができないものの、確実に資産を確保したい場合におすすめの方法です。

退職金のおすすめ運用方法:投資信託

投資信託は複数の投資家から資金を集めてプロが運用し、株式や債券などに投資・運用をして、そこで得た成果を投資家に分配するというものです。

投資銘柄は運用の専門家であるファンドマネージャーが選ぶため、投資初心者でも効率よく株式や債券などに投資することが可能です。

また投資信託は少額から運用できるため、初めて投資を行う人にもおすすめと言えるでしょう。

また投資信託の特徴として、一つの商品で複数の銘柄に投資できるため、リスクの分散につながります。

代表的な「積立NISA」は非課税で運用できるため、うまく活用することでよりお金を残すことができるのではないでしょうか。

しかし投資商品であるため元本割れするリスクがあります。

大きく損をすることはないですが、お金が減る可能性があることを念頭に置く必要があります。

退職金のおすすめ運用方法:株式

株式の運用は、株式会社が発行する証券を購入して行います。

株式に投資したお金は返ってこないものの、保有している株式の割合に応じて経営に参加できる権利を与えられるのが特徴です。

また、利益が発生した場合に配当金がもらえたり、株式を売却することで利益を得たりできる点が特徴となります。

もちろん株式市場は変動する恐れがあるため、退職金を運用する際には注意が必要です。

企業が倒産した場合には株式の価値はなくなってしまう可能性もあるので、成長する企業を見極めることができなければいけません。

投資初心者にはおすすめできない資産運用方法なので、安全に退職金を運用するのであれば避けた方がよいかもしれません。

退職金のおすすめ運用方法:ファンドラップ

ファンドラップとは投資家ごとに複数のファンドを組み合わせた資産配分を提案し、それに基づいて運用や管理を行うサービスのことです。

投資できる期間や資産額など、それぞれ投資家の状況に応じて運用できるのが魅力と言えるでしょう。

投資信託と似ていると思うかもしれないですが、両者は全く異なります。

ファンドラップの場合は投資家のリスク許容度に沿ったポートフォリオに基づいて運用を行い、リターンを追求するものです。

多くのファンドラップではポートフォリオの提案時に想定リスクと期待リターンが提示されるため、運用をお願いする側のイメージに近い運用が期待できるでしょう。

しかし運用の全てを依頼することになるため、運用手数料がかかることがデメリットです。また、元本割れするリスクについても考える必要があります。

退職金を運用する際に注意すべき3つのポイント

退職金の運用にはたくさんの魅力がありますが、注意すべき点がいくつかあります。次の3つをご紹介したいと思います。

①投資経験がない方は要注意
②リスクの高い投資はしない
③大きく増やすことを目的にしない

それぞれ、詳しく解説していきます。

投資経験がない方は要注意

これまで投資をしたことがない人が、退職金を使って初めて投資をする場合は注意が必要です。

資産運用を行う際、投資では元本割れする商品があることを覚えておく必要があります。

特に投資経験がない人にとっては、元本割れすることは精神的にも大きな影響が出てしまうかもしれません。

そこで投資すること自体をやめてしまうと、損失が確定してしまいます。

「投資はしない方がよい」と後悔してしまう原因になるため、退職金を運用する前から少しずつ投資することに慣れておくとよいでしょう。

そうすることで、少しずつ冷静な判断ができるようになるかと思います。

また、投資経験が浅いからといって運用のすべてを任せるのはおすすめできません。

手数料に関する課題もそうですが、すべてを任せて運用すると投資の知識が身につかないだけでなく投資が長続きしない原因にもなるでしょう。

リスクの高い投資はしない

リスクの高い投資はハイリターンを期待できることがありますが、退職金を運用する際は避けた方が無難です。

高リスクの投資方法には、株式投資や不動産投資など、さまざまあります。

投資商品によってリスクの違いはありますが、退職金の運用にはできるだけリスクの低い方法を選ぶことが大切です。

退職金を運用することで資産が減ってしまうと、老後の生活にも影響が生じるでしょう。

そのためリターンは少なくても、安定的に運用できる投資方法を選択することが大切です。

大きく増やすことを目的にしない

退職金はある程度まとまった金額を受給できるかもしれないですが、大きく増やすこと目的に運用しないことが大切です。

退職金はボーナスとは違い、何度も受け取ることができるものではありません。

運用する際には、増やすことではなく退職金を減らさないことを意識するとよいでしょう。

また、元本割れのリスクを考えて少額からの運用をしてみることもおすすめです。

定期預金が個人向け国債を活用し、なるべく安定して運用できる方法を探すことが大切です。

退職金運用に関するよくある質問

こちらでは退職金の運用に関するよくある質問をまとめていきたいと思います。

今お持ちの疑問点などを解決するために参考にしてみてくださいね。

退職金運用の失敗例はある?

退職金運用でよくあるのが、よくわからないまま自分で投資を始めてしまうことです。株式投資や不動産投資など、投資にも様々なものがあります。

運用方法や投資先などは、あなたが目指すライフプランや性格によって選ぶべきものが変わります。

また逆に、運用を全て他人に任せることも避けるべきと言えるでしょう。

正しく資産運用の知識を身につけて、退職金の運用をすることをおすすします。

手堅く運用するのにおすすめな方法は?

安定して手堅く退職金を運用するには、定期預金や個人向け国債が向いているでしょう。

特に定期預金に関しては元本割れのリスクがないため、資産を増やすことは期待できないですが安心して預金できるでしょう。

とはいえ資産運用の目的は大きく増やすことではなく、今ある資産を守ることです。

賢く退職金を運用するためには?

投資初心者であれば、ローリスクで運用できるNISAや投資信託がおすすめ。

およそ10年〜20年かけてコツコツと資産を増やしていくのがよいでしょう。

特にNISAは非課税で運用できるため、賢く退職金を運用するためにはぜひ検討しておくべき方法と言えます。

まとめ

人生100年時代と言われ、退職金と年金だけでは老後の生活が不安に感じる人も多いかもしれません。

定年まで働いたとしても退職金だけでは、豊かなシニアライフを目指すには難しいかもしれません。

退職金というある程度まとまったお金を正しく運用することで、大切な資産を守りコツコツと増やしていくことが重要です。

もし不安がある方は、お金のプロに相談してみるのもよいでしょう。

 

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