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2023.04.06

 ライフプランニングは?どのようなものなのか?ライフプランニングでわかるものを解説

著者情報 森 逸行 FP歴15年 経験した事を伝え解決に導く『金融パーソナルトレーナー』

ライフプランニングでわかるもの

  「ライフプランニング」というフレーズを、最近ニュースなどでよく聞くようになってきました。

何となくのイメージはあるかもしれませんが、具体的な内容については曖昧だったり、その重要性については十分理解されていない方が多いのではないでしょうか?

ライフプランニングとは結婚や子どもの誕生、住宅購入や子の進学、老後の生活など将来の生き方を、あらかじめ決定していく人生設計のことを言います。

ライフプランニングをしていく事で、漠然とした将来のイメージが具体的になっていきますし、そのためにどのような事が必要かがみえてきます。

ご自身で書き出したり、親しい友人に相談しながらプランニングしていくのもよいですが、ファイナンシャルプランニング技能士(ファイナンシャルプランナー、FP)などの専門家に相談するのも有効な手段です。

この記事を読むことで以下のことがわかります。

・ライフプランニングの内容

・ライフプランニングでわかるもの

・ライフプランニングの重要性

・具体的なライフプランニング

・見直しの重要さ

ライフプランニングについて、詳しく知りたい人や、ライフプランニングをFPなどに相談したい人は、ぜひ最後までお読みください。

ライフプランニングの重要性

 ライフプランニングの重要性を、説明していきます。

前述しましたが結婚や、住宅購入など人生の重要な節目・イベントはたくさんあり、「そこまで具体的にしなくても概ね把握できる」と感じる方もいらっしゃることでしょう。

確かにそういった部分もありますが、ライフプランニングの重要性はそのイベントを具体的にしイメージしやすくすることにあります。

そのイベントは、どのようなものが良いか?どんな希望があるかなどのイメージに向けて、どのくらいお金や時間がかかるかを具体的にすることができるので、計画を行動に移しやすくするメリットがあるのがライフプランニングです。

具体的なライフプランニング

続いては、具体的なライフプランニングを紹介していきます。

 ライフプランニングをしていくにあたっては、人生の節目に起こる「ライフイベント」を細かく抽出することが必要です。

そして、それらを表に記していくといいでしょう。この表を「ライフイベント表」といいます。

ライフイベント表には将来の夢や目標を、年齢を基準に記入していきましょう。

例としては

夫29歳 妻27最 長男出産

夫31歳 妻29歳 長男2歳 保育園入園

               自家用車購入

夫32最 妻30歳 長男3歳 住宅購入

夫34歳 妻32歳 長男5歳 長女誕生

などになります。

続いては各ライフイベントごとに具体的にどのような計画をたて、どの様な準備が必要かを見ていきましょう。

ライフイベント:結婚

 結婚は人生の一大イベントです。必要費用は幅広く見ておきましょう。例えば、結婚指輪などに始まり新居へ引っ越すのか?その家賃や引っ越し代、2人用の家具・家電の準備も必要です。

なにより、結婚式を挙げるのか?その規模はどの程度かも、非常に重要です。一大イベントですし費用を惜しみたくはありませんが、全体のバランスは大事にしましょう。他にも新婚旅行などのイベントも控えています。

結婚は多くの費用が掛かりますので、はやめはやめに計画的に資金をためておきましょう。予定外の支出もあるので、そちらも想定しておいてください。そして、その資金はなるべく夫婦平等に準備して、トラブルが生じない様子にすることも大切です。 

ライフイベント:出産

出産も当然多くのお金がかかるものです。出産自体には一時金などの国からの補助がありますが、新生児の衣服やミルクなども準備が必要です。

他にもベビーベッドやバギーなど成長につれて必要なものも増え、頻繁に買い替えすることも出てきます。

出産は、その後も育児、後述しますが教育資金として、継続的にお金がかかる事の始まりになります。

親族からお祝いでお金やギフト券などをもらうことも多いイベントです。

なるべく子供の為に貯蓄などにまわしておきたいのですが、ストレスを解消するためにちょっとした贅沢もしないと両親に負担が生じますので、時折羽目を外すのもよいかもしれません。心身ともに健康に過ごすのが、家庭円満の秘訣です。

ライフイベント:住宅の購入

自宅の購入は人生三大資金の一つと言われています。購入には多めの資金を用意しておくに越したことになりませんし、多くの方がローンを組まれることでしょう。

利息を含めると大きな出費になるのが自宅の購入です。

また、「夢のマイホーム」という言葉がありますが、その人ごとに就労状況や生活状況が異なり一概にマイホームが良いとはいえない部分があるのも事実です。

例えば転勤の多い仕事であれば、マイホームを無理して買う必要性は薄くなります。

過去にはそういったお仕事をされている方でも、退職金でローンを完済できるからと購入するケースも多かったようですが近年では退職金は減ってきている傾向にあるようです。

その場合は賃貸がおすすめです。

さらに支払総額に関しても、賃貸と自宅を比較した場合、賃貸の方が少なく住むケースもあります。

とはいえ、子どもをのびのび育てたいのであればマイホームは非常に良い選択です。周囲の環境に過度に配慮しなくて済みますし、老後の改修も融通が利きます。

自宅の購入は、難しい部分があるもののローンを組むことも考慮すると、なるべく早く決断しましょう。

ライフイベント:教育資金

教育資金も人生三大資金の一つと言われているものの一つになります。

子どもの教育は親として手を抜きたくない事ですが、やはり多額のお金が必要です。

あくまで例になりますが、幼稚園から大学までの学費は、全て公立だとしても700万円以上、すべて私立だとすると2000万円以上のお金がかかるとされていますし、塾や予備校や部活動費等の費用も必要になります。

さらに、そこから大学院や留学するケースも考えられます。

教育資金は事前の準備が非常に大切だという事が良くわかります。

全てを貯蓄で賄うのは難しいでしょうから、NISAなどの制度を利用したり、貯蓄型の生命保険などの加入も検討しましょう。

さらには各種、金融機関の教育ローンや奨学金の利用も検討する必要があり非常に大掛かりになります。

祖父母からの贈与も税金面で優遇されていますので、こちらも可能であれば、お手伝いしていただくのもよいかもしれません。

子の教育は、将来に大きな影響を与える非常に重要なものですので、しっかりライプランニングしていきましょう。

ライフイベント:自動車の購入など

車などが通勤や仕事で必要になる方もいらっしゃることでしょう。

また趣味としても愛好家が多いのが車です。こちらは無理なローンを組まずに、家庭の状況を見て、適正なものを用意しましょう。

近年ではカーリースなども普及していますので、こちらも利用を検討するとよいでしょう。どうしても車は保険代やガソリン代などの維持費がかかります。

家族との時間を共有するためにも役立つものですが、他の教育資金や生活費等とのバランスをよく見ないといけないものと言えるでしょう。

他にもバイクなども比較的大きな費用の掛かるものですが、1人ないし2人で楽しむものですので家族とは、なかなか楽しみを共有しにくいかもしれません。

家族との旅行などのレジャーを楽しみたいのであれば、大きめの車を優先するなどしてください。

ライフイベント:老後に備える

老後資金も人生三大資金の一つです。

最近では老後2000万円問題なども騒がれていました。こちらに関しては、あくまで推定でしかない部分があるものの、年金収入のみでは老後の生活は少々不足する可能性があるのは否めないのが現実です。

NISAや確定拠出年金などの制度を有効活用し、老後資金を準備してください。早い段階で始めることで大きなメリットを享受できます。

他にも年金の受給時期を変更したり、民間の生命保険会社が取り扱っている個人年金保険に加入するなどの対応が有効です。

そのうえで無駄な支出を削減し、家計の収支のバランスを保ちましょう。

老後の生活は現役時代は非常にイメージしにくいものです。また現役時代の生活を変えられず生活が苦しくなるケースもあるようです。

そのため、しっかり専門家とライフプランニングすることが必要です。

その他

その他と大きくしましたが、趣味などの分野が当てはまるでしょう。

常にお金に余裕があり、趣味を楽しめればよいかもしれませんが、最近は物価高や光熱費の高騰が続いています。

趣味などを我慢するのはストレスの原因にもなりますが、お金のかかる趣味であれば少々視点を切り替え、支出の少ないものを探すことも必要かもしれません。 

人生山あり谷あり、定期的な見直しも

 ここまでライフプランニングとライフイベントについて紹介してきました。

しかし当然のことながら、すべてがこの通りになるとは限らないのが人生です。

生活していく中で当初よりも必要な事柄が出てくることもあるでしょうし、良くも悪くも予想外の出来事が発生することがあるからです。

具体的には、子どもが突如海外に留学したいと希望があったり、親が大病を患い自分自身が介護する必要が出てくることなどです。

そのため、一度ライフプランニングをしたからといって安心せず、定期的に見直すとよいでしょう。

またライフプランニングをしていく中で様々な、希望や意見、不安が出てくる事でしょう。それらを書き残しておくと、予想外の事態にも対応しやすくなるかもしれません。

振り返ると当初から想定していた可能性があるからです。 

まとめ

 ライフプランニングについて、その内容や具体的な方法、その重要性について紹介してきました。

日本は高齢社会に突入しており、人の人生は100年ともいわれています。国際化も進んでおり、多様性のある社会になりつつあります。

そのため、人生をより具体的に楽しみ、生きていくには具体的な計画があると良いといえます。

ライフプランニングは、その具体的な計画を立てるのに非常に有効な方法です。イベント毎の計画が可視化され、その内容だけではなく、大きなイメージと期待感を抱かせてくれます。

これから人生における重要なイベントを控えている方は、ライフプランニングを固く考えず、大きな希望をもって、ライフプランニングを楽しく計画してみてはいかがでしょうか。

 

 

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