FP立川・国分寺・吉祥寺ファイナンシャルプランナー相談はファイナンシャルトレーナー
toggle navigation
COLUMN DETAILコラム詳細
2023.08.07

新NISAつみたてNISAの違い?新NISAいつから?新NISAどう変わる?新NISAを分かりやすく解説!

カテゴリー名

NISAと新NISAがわかる

新しくNISA制度が変わり、新NISAとして生まれ変わります。

新NISAがいつからどのように変わるのか、現在NISAを活用している人や、新NISAから始める人でも分かりやすくNISA制度の内容を解説をいたします。

NISAとは

NISAとは少額投資非課税制度の略称で個人投資家のための税制優遇制度です。

この制度を使うことで株式や投資信託などの利益が非課税になります。

通常は株式や投資信託を売却して得た利益や受け取った配当に対しては約20%の税金がかかるところ、NISA口座内で売却した場合は税金がかかりません。

売却益だけでなく配当も非課税になることから、この制度をうまく活用できるかどうかで老後の資産形成に大きな差がつく可能性があります。

これまでもNISAはありましたが、2024年からは新NISAとして大幅にパワーアップします。

これまでの一般NISAとつみたてNISA

これまでNISAは「一般NISA」と「つみたてNISA」に分けられていて、どちらかを選択する必要がありました。また、「一般NISA」と「つみたてNISA」では下記のようなちがいがあります。

投資できる商品

「一般NISA」と「つみたてNISA」の大きなちがいは投資できる商品です。「一般NISA」は株式、ETF、REIT、一定の投資信託など幅広い商品が投資対象になります。

これに対して「つみたてNISA」は一定の投資信託だけが投資対象になります。

 投資できる金額

投資できる金額も「一般NISA」は年間120万円まで、「つみたてNISA」は年間40万円というちがいがあります。

非課税期間

非課税期間は「一般NISA」は5年間、「つみたてNISA」は20年間です。

投資してからこの期間が経過すると自動的に課税口座に払いだされて、そこからは利益の約20%の課税がされることになります。

また、20歳未満向けにジュニアNISAという制度も用意されてました。

新nisa-つみたてnisa違い 1

引用元:金融庁ホームページ

2024年からの新NISA

新NISAでは、これまでのNISAのような「一般NISA」と「つみたてNISA」という区別はなくなり、新NISAとして一本化されます。

そのかわりに新NISA口座内で「つみたて投資枠」「成長投資枠」という枠が設けられて、それぞれ投資できる商品と年間の投資金額が異なることになります。

投資できる金融商品

投資できる金融商品は「つみたて投資枠」が長期の積立・分散投資に適した一定の投資信託が対象で、これまでの「つみたてNISA」の対象商品と同じものになります。

これに対して「成長投資枠」は国内株式、外国株式、ETF、REIT、投資信託などが対象になり、「つみたて投資枠」より幅広い商品に投資することができます。

投資できる金額

投資できる金額も「つみたて投資枠」は年間120万円まで、「成長投資枠」は年間240万円で両方を併用することできます。

つまり、両方の枠をあわせて年間360万円までは非課税で投資できることになります。

ただし、この年間360万円をいくらでも投資できるわけではなく、総額1800万円までという制限があります。

そして、新NISAでは保有商品を売却すると翌年以降にこの投資枠が復活するという特徴があります。つまり、1800万円の枠内であれば何度でも売買することができるということになります。

非課税期間

これまでのNISAと異なり、新NISAでは非課税期間というものはありません。

そのため、いったん投資したあとは30年後でも40年後でも、ご自身のお好きなタイミングで売却することができます。

旧NISAでは最長でも20年間が非課税期間であったことを考えると、老後のための資産形成のために使いやすい制度になったと言えるでしょう。

新nisa-つみたてnisa違い 2

引用元:金融庁ホームページ

新ニーサのおすすめ銘柄は?

投資初心者で運用に手間や時間をかけたくない方はインデックス型の投資信託が投資対象としておすすめです。

不動産に投資して安定した収入を得たいという人や安定した配当を定期的にほしい方という方はRIETや高配当株が投資対象になるでしょう。

具体的な投資対象としては次のようなものがあります。

おすすめ銘柄:全世界株インデックスファンド

銘柄選びなどに手間をかけたくなく、平均的なリターンで満足できるのであれば世界全体の株式を投資対象とするインデックス型の投資信託が良いでしょう。

この記事の執筆時点でコスト面で最安なのは

「はじめてのNISA・全世界株式インデックス(オール・カントリー)」(信託報酬0.05775%)

です。コスト重視であればこの商品が最も適しています。

これまでの運用実績や資産総額などを重視するのであれば、

「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」(信託報酬0.1133%)

をおすすめします。

おすすめ銘柄:先進国株インデックスファンド

1つの国に集中したくないが、新興国株は投資対象に含めたくないという方はアメリカ、カナダ、ヨーロッパ諸国、オーストラリアなどの先進国の株式を投資対象とした先進国株インデックスファンドが投資対象となります。

代表的な商品としては、次のものがあります。

「eMAXIS Slim先進国株式インデックス」(信託報酬0.09889%)

「たわらノーロード 先進国株式」(信託報酬0.09889%)

おすすめ銘柄:米国株インデックスファンド

世界1位の経済大国であるアメリカに投資を集中したい場合は米国株インデックスファンドが投資対象になります。

代表的な商品としては、次のものがあります。

「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」(信託報酬0.09372%)

「楽天・全米株式インデックス・ファンド」(信託報酬0.162%)

両者のちがいは投資対象が微妙に異なる点にあります。

「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」は、米国市場の代表的な大型株約500銘柄が投資対象になります。

これに対して「楽天・全米株式インデックス・ファンド」は中・小型株を含む米国株式市場の約4,000銘柄を投資対象としています。

アップルやアマゾンなどの大型株だけでよい人は信託報酬の安いSlim米国株式、大型株だけでなく中小型株も広く投資対象に含めたい方は全米株式インデックス・ファンドを選択するとよいでしょう。

おすすめ銘柄:REIT

不動産を投資対象としたい方はREITが投資対象になるでしょう。

国内外で様々な銘柄が上場されているほか、幅広いREITに分散投資するETFや投資信託などもあるのでご自身の投資スタイルにあったものを選ぶと良いと思います。

おすすめ銘柄:高配当株

NISAでは保有株の配当金についても非課税のため、定期的に配当金を得たいという方は配当利回りの高い個別株を投資対象として検討するとよいと思います。

国内株では配当利回り4%から5%台の銘柄もありますので、業績などを確認のうえ銘柄選定することになります。

まとめ

以上で見てきたように、新NISAはこれまでのNISAから大幅にパワーアップしており、投資で資産を増やしたい人はこの制度で資産運用を効率化できる可能性があります。

ただし、新NISAも旧NISAと同じく売却益や配当金が非課税になる制度ですので、投資で利益がでていることが大前提となります。

長期的に利益となる可能性が高い投資対象を厳選したうえで実践することが重要です。

すでにNISAを使っている人はもちろん、まだ使っていない人はこの記事を参考にNISAを始めることを検討してみてはいかがでしょうか。

 

関連記事

TOPへ