住宅ローンはネット銀行で組むのが得|メリット・デメリットをご紹介
住宅ローンの借入をする金融機関を検討していると、「ネット銀行」も選択肢のひとつに入るかと思います。
実際に、ネット銀行は金利の低さや手続きの分かりやすさなどが、住宅ローンを組む際の魅力だと言えるでしょう。
そこで今回の記事では、ネット銀行で住宅ローンを組む「メリット・デメリット」などについて詳しく解説していこうと思います。
ネット銀行の住宅ローンを検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
ネット銀行で住宅ローンを組む3つのメリット
●WEB上で手続きが完了する
●事前審査の時間が短い
ネット銀行で住宅ローンを組むメリットは、上記の3つです。
メガバンクよりも金利が低い
ネット銀行の一番の特徴とも言えるのが、金利が低いことです。
ネット銀行が扱う住宅ローン商品は、他の金融機関が出している商品より金利が低く設定されています。下記でメガバンクと金利を比較しているので、参考にしてみてください。
ネット銀行住宅ローン金利
金融機関名 |
変動金利 |
固定金利(10年) |
|
auじぶん銀行 |
0.289% |
0.765% |
|
住信SBIネット銀行 |
0.410% |
1.280% |
|
イオン銀行 |
0.520% |
0.765% |
|
PayPay銀行 |
0.380% |
0.89% |
|
ソニー銀行 |
0.397% |
0.800% |
メガバンク住宅ローン金利
金融機関名 |
変動金利 |
固定金利(10年) |
|
みずほ銀行 |
0.375% |
1.050% |
|
三菱UFJ銀行 |
0.475% |
0.930% |
|
りそな銀行 |
0.470% |
0.995% |
|
三井住友銀行 |
0.475% |
0.890% |
金利が低いことで利息の負担が軽くなるため、返済総額も抑えられるでしょう。
毎月、返済額の負担をなるべく軽減したいのであれば、ネット銀行の住宅ローンを検討してみるといいかと思います。
Web上で手続きが完了する
ネット銀行の住宅ローンは、基本的にWeb上で手続きを完結できるため、普段忙しい人でも手軽に申し込みできるでしょう。
メガバンクなどは窓口で手続きを行う必要がある場合も多く、都度、銀行に足を運ぶのは面倒なことです。
Web上で手続きができるネット銀行は、時間短縮になってとても便利ではないでしょうか。
事前審査の時間が短い
住宅ローンの借入には、審査が必要です。
ネット銀行の場合、事前審査が不要腕ある場合や審査にかかる時間が最短即日なので、早く審査結果を知りたい場合にとても便利です。
一方でメガバンクの場合、最短でも翌営業日〜5営業日はかかります。
審査結果がわかるまではとても不安な気持ちになりやすいため、いち早く結果がわかるネット銀行の方が利用しやすいのではないでしょうか。
ネット銀行で住宅ローンを組む3つのデメリット
●店舗による対面サポートがない
ネット銀行で住宅ローンを組むデメリットは、上記の2つ。メリットばかりではないことに注意しましょう。
それぞれ、詳しく解説していきます。
住宅ローンの審査基準が厳い
手続きなどが手軽である反面、ネット銀行の住宅ローンは審査基準が厳しい傾向にあります。
メガバンクであれば。窓口での対面相談などから、契約者の人柄や収入の増減、転職の理由など、「その人に住宅ローンを貸しても大丈夫なのか」を総合的に判断しています。
一方でネット銀行の場合は窓口がないため、審査を書類だけで機械的に行うことが特徴です。
そのため、必然的に審査基準が厳しくなってしまいがちなのです。
また、ネット銀行の住宅ローンは保証会社を利用していないことが特徴なので、その点からも審査が厳しい要因となるのです。
店舗による対面サポートがない
ネット銀行は店舗が無い(もしくは少ない)ため、対面相談することができません。
対面で担当者と相談できないと、下記のようなケースが起こってしまう場合もあるでしょう。
- どの書類が必要になるのかわからない
- 書類の記入方法がわからない
- 記入ミスがあってもどこに不備があるかわからない
書類の不備があれば、郵便局から返送されてしまい、再提出する必要があります。その分手続きに時間がかかるため、注意しておくう必要があるでしょう。
ネット銀行で住宅ローンを申請するステップ
Web上で手続きできるネット銀行の住宅ローンとはいえ、慣れていない方は申し込みの手順について少し迷うかもしれません。
ここからは、ネット銀行で住宅ローンを申請する時のステップを、それぞれ詳しく解説していきます。
仮審査の申し込み
希望にあるネット銀行の住宅ローンが決まったら、まずは仮審査の申し込みを行います。各ネット銀行が提供する住宅ローンのページから、申し込みをしてみましょう。
申請する金融機関によりますが、仮審査では以下の書類が必要となります。
- 申込書
- 本人確認書類
- 収入についての書類
- 対象となる物件の資料
本審査の申し込み
仮審査に通ったら、本審査の申請をします。こちらも申し込みを行うネット銀行によって多少の違いはあるものの、必要になる書類は主に以下の通りです。
- 本人確認書類(家族全員の記載がある住民票など)
- 印鑑証明書
- 収入についての書類(申告所得税納税証明書、事業納税証明書、住民税決定通知書など)
- 重要事項説明書(対象となるマンションの法的な制限などが記載された書類)
- 売買契約書(売買金額や契約後の日程などを記載した書類)
- 登記事項証明書
ネット銀行は審査の時間が短いことが特徴ですが、書類に不備などがあると再提出する必要があるため、その分手続きに時間がかかってしまいます。
必要書類を提出する時は、必ず提出前に隅々までチェックしておきましょう。
本審査に通ったら、契約の手続きを行い融資の受け取りが可能です。
本人確認書類の提出はオンラインで行う
基本的にネット銀行の住宅ローンは、Web上で手続きが完了するため本人確認書類などの提出もオンライン上で行います。
多くのネット銀行では、本人確認書類(免許証など)はスマホやパソコンでアップロードして提出をします。
とはいえ、普段から書類などのオンライン手続きを行っている方は慣れているかもしれませんが、オンライン手続きが困難という方もいらっしゃるかもしれません。
そこで、オンライン上で本人確認書類を提出する際のポイントについて、まとめていきたいと思います。
主に3つのポイントを意識しておきましょう。
撮影方法を確認
撮影方法は、ネット銀行によって異なります。多くのネット銀行ではそのままスマホからの撮影が可能ですが、場合によっては既存の写真のみアップロードできる場合もあるため、あらかじめ用意しておく必要があるかもしれません。
このように、スマホでの撮影が認められていないケースもあるため注意しましょう。
ファイルの大きさを確認
ネット銀行によって、アップロードできるファイルの容量が決まっています。
容量を超えてしまうとエラーが起こりアップロードできないため、注意する必要があります。
撮影時に容量の小さいサイズを選択できるのであれば、小さいサイズで撮影しましょう。もしくは、画像圧縮ソフトなどで写真を圧縮して、容量を小さくしてからアップロードする必要があります。
ファイルの種類を確認
撮影した画像には、「JPEG」や「PNG」などの種類があります。撮影時に設定できる場合もありますが、ネット銀行によってはファイルの種類が決まっている場合があります。
アップロードする際にエラーになる場合は、ファイルの形式があっていない場合もあるためきちんと確認しておくことが大切です。こちらも、フリーソフトなどを使用してファイル形式の変更が可能です。
メガバンクとネット銀行の比較
ネット銀行の住宅ローンは、ネット銀行ならではの特徴があります。メガバンクとの違いも多くあるため、それぞれ比較しながら申し込みを検討してみることをおすすめします。
メガバンクとネット銀行の住宅ローンについて、下記のように比較をしているので参考にしてみてださい。
- 共通点:保証料や事務手数料などの諸費用合計
- 大きな違い:団体信用生命保険の上乗せ保険料
ネット銀行は金利が低いことが特徴ですが、事務手数料と保証料を合算すると、メガバンクと大差ないケースがあります。これは、ネット銀行は保証料が無料であることが多い反面、事務手数料がメガバンクよりも高いことが要因となっています。
とはいえ、一部のネット銀行では保証料が無料、事務手数料も安いところも存在するため、一概には言い切れません。ネット銀行の中でも、それぞれしっかりと比較をして検討することが大切です。
また、ネット銀行とメガバンクでは、団信(団体信用生命保険料)の差が大きいことが特徴です。
ネット銀行の住宅ローンについてよくある質問
それでは、ネット銀行の住宅ローンについて、よくある質問をまとめてみました。
ネット銀行の住宅ローンを検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
メガバンクとネット銀行、どちらはおすすめ?
金利や審査スピードの違いなど、それぞれ特徴が異なるため自身が求める住宅ローンを検討するのがおすすめです。
金利の低さや審査スピード、審査の柔軟さや返済プランについてじっくり相談したいなど、希望する内容に合わせて比較をしてみましょう。
ネット銀行は審査が厳しい?
ネット銀行は必要書類のみで審査を行うため、対面での相談ができる柔軟な審査を行うことができません。
そのため、メガバンクや地方銀行と比べると、審査基準が厳しいと言わざるを得ません。
とはいえ、信用情報などに大きな問題がなければ、審査に落ちるというケースは少ないのではないでしょうか。事前に審査に落ちやすいケースなどをチェックしておき、必要な対策を取っておくことをおすすめします。
まとめ
一昔前まではネット銀行もあまり普及しておらず、メガバンクや地方銀行などが主流でした。しかし今では、ネット銀行における住宅ローンも一般的になりつつあります。
ネット銀行は、金利の低さや団信の手厚さ、また保証料の低さなどが魅力と言えます。
しかしその反面、事務手数料の高さや審査基準の高さなど、デメリットもあることを理解しておくことが大切です。
ネット銀行の住宅ローンをしっかりと理解し、メリット・デメリットについて知っておくことが、賢く住宅ローンを利用する方法と言えるでしょう。
この記事で、ネット銀行の住宅ローンについて少しでも参考になれば幸いです。