がん保険は必要か?いらない?一時金があるとよい?闘病生活でお金以外に困ったことは?身近でがんと闘った経験を持つFPが解説
言うまでもないことですが、がんは非常に怖い病気です。
将来に対する不安、死への恐怖等、様々な感情が湧き上がってきます。
今回の記事では、がんの診断を受けた家族とともに闘病生活を過ごした経験から、お金の面やその他の困った体験等をお話できればと思います。
加入検討する前に、まずは事前に専門家の意見を聞いてみたい、すでに加入している保険との比較をしたいなど、個別に相談したいこともあるのではないでしょうか。
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まずは専門家に相談してみたい、という方はぜひ一度ご相談ください。
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目次
質問:がん保険に加入する必要があるのか?ないのかがわからないので教えてください。
私は、40歳の独身女性で将来的にも独り身の将来を考えてます。ちょうど、職場で保険の話になりがん保険は加入いた方が良いと先輩から言われたのですが、いま一必要性が分かりません。
これからがんや大きな病気で働けなくなることは避けたいですが、がん保険に加入する必要があるのか?ないのかがわからないので教えてください。
回答|がん保険には加入しておいた方が良いです。がんは日本人が一生涯で2人に1人が罹患する病気です。
結論を先に言うと、がん保険には加入しておいた方が良いです。がんは日本人が一生涯で2人に1人が罹患する病気です。
さらに、日本人の3人に1人が、がんを原因に命を落としています。
たしかに医療技術の進歩等で、様々な治療法が発見されてきたこともあり、がんは昔ほど怖い病気ではなくなってきたかもしれません。
しかしその高度な治療法を利用するには、費用負担の面で大きな課題が残ります。
たとえば先進医療等といった治療法は健康保険適用外のため、技術料は全額自己負担になります。
【参考サイト:厚生労働省 先進医療の概要について】
先進医療の概要について|厚生労働省 (mhlw.go.jp)
また、がんは年齢を重ねていくにつれて罹患するリスクが大きくなっていく病気です。
【参考資料:性別・年齢階層別がん罹患者数】
図表1-2-2 性別・年齢階級別がん罹患者数(1975年、2013年)|平成30年版厚生労働白書-障害や病気などと向き合い、全ての人が活躍できる社会に-|厚生労働省 (mhlw.go.jp)
質問者様は現在40歳ということで、これからがん罹患リスクは大きくなっていく年齢です。
がんに関する費用面での不安を取り除く意味でも、いまのうちに加入しておくことをおすすめします。
質問:がん保険の一時金のメリットや一時金の必要性を教えてください。
がん保険を選ぶ上で一時金がより多くもらえるがん保険が良いと聞きました。
一時金のメリットや一時金の必要性を教えてください。
回答|がん保険の一時金とは、「がん診断給付金」「診断一時金」などがあります。
がん保険の一時金とは、「がん診断給付金」「診断一時金」など、保険会社により呼び方は異なりますが、がんと診断されたときに受け取ることができる給付金を指し、がん保険にとってポイントとなる保障です。
以下に一時金の代表的なメリットを紹介します。
●給付金は治療費だけでなく、生活費、その他の費用にも使うことができる
●入院、通院に幅広く対応できる
●精神的な安心感が得られる
給付金は治療費だけでなく、生活費、その他の費用にも使うことができる
一時金の一番大きなメリットは、がんと診断確定した時点で、まとまったお金を受け取ることができることです。
がんと診断されると、まず治療費を心配する方が多いですが、治療費以外にも様々な費用負担が発生するのです。
代表的なものとしては、病院までの交通費や宿泊費、治療中の生活費などが考えられますが、これらは決して軽視できる金額ではありません。
闘病生活が長くなると、治療費以上に大きな負担になることもあります。一時金はこのような費用負担にも幅広く使うことができるのです。
入院、通院に幅広く対応できる
一昔前までは、がんといえば長期入院による治療が一般的でした。
しかし医療技術の進歩により、現在では必ずしも長期入院せずとも、通院による治療方法も普及してきています。
このような現状で、入院給付金の保障を手厚くしたがん保険に加入していても、効果は発揮できません。
一方で一時金であれば、診断確定の段階で給付金を受けることができます。このような点で、医療技術の進歩による治療方法の変化にも柔軟に対応しているといえます。
精神的な安心感が得られる
いざがんと診断されると、治療についても不安は言うまでもありませんが、経済的な面での不安も同様に襲い掛かってきます。
このような中で、一時金でまとまったお金が得ることができれば、経済的な不安の軽減につながります。一時金の大きなメリットのひとつといえます。
このように、一時金を充実させることががん保険を考えるうえで重要なポイントとなります。
がん保険には入院給付金、通院給付金等、様々な保障がありますが、なによりもまず一時金を充実させることを最優先に検討すべきです。ぜひ参考にしてみてください。
質問:がんと闘う際、闘病生活をする上でお金以外に困ることを教えてください。
40歳の独身女性です。がんになったときは治療や仕事ができ等と聞きますが、がんと闘う際、闘病生活をする上でお金以外に困ることを教えてください。
回答|治療費は当然のことですが、それ以外にも様々な困りごとが発生します。
いざがんの診断を受けると、治療費は当然のことですが、それ以外にも様々な困りごとが発生します。
家族のがん闘病生活を支えた私の経験から、主な困りごとを紹介したいと思います。
●抗がん剤の副作用
●食生活の配慮
●メンタルケア
抗がん剤の副作用
がんの闘病生活をする上で、一番代表的で、かつ、厄介なものが抗がん剤の副作用です。
がん治療において、抗がん剤治療は非常によく採用されている治療法です。
手術や放射線治療が局所的な治療であるのに対し、抗がん剤治療は、全身に広がったがん細胞に効果を発揮する全身治療です。
手術等では取り切れないがん細胞の増殖を抑える点で優れた治療法ですが、がん細胞だけでなく、正常な細胞に対しても作用してしまい、その影響で副作用が出てしまうのです。
主な抗がん剤治療の副作用として、脱毛、手足のしびれ、吐き気、倦怠感などがありますが、そのどれもが日常生活に大きな支障を与えます。
通常、抗がん剤は2~3週間に1度のペースで投与することになりますが、投与から2、3日の間は副作用のピークです。
酷いときは歩くことすらままならないくらいの体調不良が続きます。
なかなか難しいかもしれませんが、抗がん剤投与日が近くなったら、抱えている雑事は可能な限り片付けておくことが大切です。
食生活の配慮
抗がん剤の副作用から派生する話ですが、副作用により気持ち悪くなったり食欲がなくなったりすることがあります。
食べ物については、特に脂っこいものは受け付けなくなるケースが多いです。
ただ、ここで食事を抜いてしまうと体力の低下につながり、抗がん剤治療を乗り越えることができなくなってしまいます。
そうならないためにも、食べられるものを見つけ、とにかく何でも食べるくらいの工夫が必要です。
私の家族の場合、スイカやメロンといった果物は食べることができたので、それらで水分等を摂取し、たんぱく質、炭水化物はそばをがんばって食べてました。
ただ、そもそもの食欲が落ちているので、効率よく栄養を摂取でき、かつ、食べられる料理を考えるのが難しかった記憶があります。
コミュニケーションをしっかりとって、どのようなものなら食べられるかを、しっかり伝えて作ってもらったり、といった工夫が必要になります。
メンタルケア
一番重要な問題がメンタルケアかもしれません。いくら医療技術が進歩しているとはいえ、がんは日本人の死因第一位に入る、非常に怖い病気です。
がんと診断されて平常心を保っていられる人はいないでしょう。
私の家族の闘病時の経験をお話しすると、イライラからの八つ当たりが度々ありました。
思うように体を動かすことができないことや、将来に対する漠然とした不安、死に対する恐怖等、想像することしかできませんが、そのようなことがイライラの理由だったのでしょう。
そういったこともまわりの家族であったり、パートナーが受け止めてあげて、サポートしてあげる、といった協力体制をつくることが大事になります。
その他にも家事や雑事は全部引き受けてもらう等、治療に専念できるような体制を作ることはとても重要になります。
私の体験からの話をしましたが、上記3点の解決の糸口として共通しているのは、ひとりで抱え込まず、まわりに相談することです。
各自治体にがん患者の方のための相談窓口は用意されています。気軽に相談してみましょう。
【参考サイト:がん相談支援センター】
がん相談支援センター – 埼玉県 (saitama.lg.jp)
加入検討する前に、まずは事前に専門家の意見を聞いてみたい、すでに加入している保険との比較をしたいなど、個別に相談したいこともあるのではないでしょうか。
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まずは専門家に相談してみたい、という方はぜひ一度ご相談ください。
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