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2023.02.08

貯蓄型保険に入った方が良い人と入らない方が良い人とは?メリットとデメリットを比べて回答

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著者情報 森 逸行 FP歴15年 経験した事を伝え解決に導く『金融パーソナルトレーナー』

貯蓄型と掛け捨て 比較

 生命保険には貯蓄性のある終身保険・養老保険・個人年金保険などがあります。

終身保険や養老保険などは貯蓄性だけでなく、保障もありますので、一定期間に保険料を掛け続ければ、保険料を掛け捨てることなく保障を持つことができますので、お得に感じることができます。

ただし、保険料は高額になりますし、確保できる保障の種類や範囲も限られますので、万人に向いている保険とは言えません。

本日はこのような貯蓄性のある保険の特徴やメリット・デメリットをふまえて貯蓄型の保険に加入したほうが良い人に関して説明していきます。 

質問:保険の初心者ですが貯蓄型保険ってなんですか?

保険の初心者ですが貯蓄型保険ってなんですか?通常の掛け捨て保険や積立保険とは保険の形式が違うのでしょうか?

私が知っているのだと、貯蓄型保険・積立保険・掛け捨て保険とか聞いた事があります。

貯蓄型保険=積立保険なのでしょうか?基本的な事となりますが教えて頂けますか? 

回答|貯蓄型の保険とは、解約あるいは満期を迎えた時に…

貯蓄型の保険とは、解約あるいは満期を迎えた時に掛けた保険料に対して、一定の現金が返戻されるタイプの保険です。

例でいうと、終身保険や養老保険や個人年金保険、学資保険は貯蓄性のある保険の代表格です。

プランによっては、定期保険でも保険期間の長い長期平準定期保険には貯蓄性がありますし、逆に終身保険でも保障は一生涯ですが解約をしても返戻金の発生しない無解約返戻金型が存在しますので、保険種類はあくまでも目安で、あくまで解約や満期を迎えたタイミングで概ね掛けた保険料の半分以上の現金が返ってくるかどうかで判断していただければと思います。

掛け捨て型の保険は、わかりやすいのですが保険料をいくら掛け続けても、解約あるいは満期を迎えてもほとんど資金が戻ってこない保険です。

無解約返戻金型という名前がついていれば全く返戻金はないタイプですので、わかりやすい掛け捨て保険の例です。 

質問:貯蓄型保険に加入する方が良い人とはどんな人?

貯蓄型保険に加入する方が良い人とはどんな人になるのでしょうか?

貯蓄型保険の場合は10年間など積立を行うと思いますが、実際に支払った金額と満期になって返ってくる金額に違いはあるのでしょうか?

儲かる?少なくなる?どちらなのでしょうか?増えるなら貯蓄保険も始めようと思います。  

回答|貯蓄性のある保険に加入するほうが良い人は…

貯蓄性のある保険に加入するほうが良い人は、そもそも貯蓄を持っている資産家、あるいは高収入で生活に余裕のある人で、かつ投資を積極的に行わない人におすすめです。

10年程度積み立てを行って、さらに20~30年程度解約をするのを待ってもらえば返戻率は概ね100105%の返戻率になります。

ドル建てあるいは変額保険のようなリスクを伴う保険であれば、さらに高い返戻率となる可能性があります。

円建ては、現在は政府のマイナス金利政策の影響で国債の利回りが低いため、そこまで資金を効率よく増やすことはできません。

実際には30年程度保険料を掛けても元本割れをしてしまう商品が多いです。

したがって、20232月の時点で、円建てでリスクのない商品で儲けるのは難しいと言えます。

ただし、死亡保障だけでなく、医療保障・ガン保障・三大疾病保障・介護保障などの保障を保険料の掛け捨て額を抑えながら備えることができますので、保険料で掛け捨てをせずに保障を長期間保有したいという人には向いています。

その代わりに毎月の保険料は高額になりがちなので、保険料を払える余裕のある人(もともと貯蓄のある人あるいは高収入の人)におすすめです。

貯蓄性のある保険は、多くの場合は早期に解約をしてしまうと支払った保険料よりも返戻される資金が少なくなって損になってしまいます。

貯蓄性のある保険に加入するときのポイントはしっかりと継続ができる予算で加入することです。

もしも、先が読めないけれど貯蓄性のある保険をある程度加入したいという場合には、しっかりと払い済み保険に変更できる保全機能があるかをチェックしておきましょう。

払い済み保険に変更をすると、保険料はそれ以上支払う必要はなく、変更した時点からその時点の解約返戻金責任準備金を元手に一時払いの終身保険や養老保険、あるいは同種の保険に変更となりますので、返戻率は払い済み後も伸びていきますので、損になりにくいです。

また、貯蓄性の高い保険は保険料も高額ですので、株式投資や不動産投資などを積極的にされる方にとっては、資金を株や不動産に当てたいタイミングで保険に資金を投入してしまっていると、大きく資金を動かせないなどのデメリットがありますので、あまり株式投資や不動産投資をしている方には向かない場合もあります。 

質問:ズバリ貯蓄型の保険のメリットとデメリットは?

ズバリ貯蓄型の保険のメリットとデメリットを教えて欲しいのですが、貯蓄型に入った方が良い人と入らない方が良い人は居ると思いますが、実際は貯蓄型にするメリットもデメリットもわかりません。

支払っている最中に中途解約などを行うと損になるとは思いますが実際はどうなのでしょうか? 

回答|貯蓄型の保険のメリットは、掛け捨て額が少なく…

貯蓄型の保険のメリットは、掛け捨て額が少なく、将来のための資金を蓄えられることです。

デメリットは、保険料が高額であることと、保障が限られてしまうことです。また、早期に途中解約をしてしまうと支払った保険料を下回る解約返戻金しか戻らないことが多いため、損をしてしまうことが多いです。

貯蓄性に加入しない方がよい方は、多くの保障が必要な状況で、かつ収入が安定しないあるいは保険料に割ける資金が少ないかたです。

貯蓄性の高い保険は、保険料も高額になりますので、低予算に合わせて加入をすると大きい保障額は確保できません。

特に小さなお子様がいる家庭では、大きな保障が必要となるケースが多いので、貯蓄性の高い保険に加入してしまうとしっかりとした保障を確保できません。

保険に割ける予算が少なく、守るべき家庭がある場合は特に掛け捨てで保険に加入することをおすすめします。

家族がいなくとも、ご自身のための保障を限られた予算で備えたい方にとっても掛け捨てがいいといえそうです。

加えて、株式投資や不動産投資を行っている方は、大きく資金を株や不動産に投資をしたいという時に保険を貯蓄性のもので備えてしまうと、資金のウェイトを保険に取られてしまい、投資のチャンスを逃してしまうことも考えられますので、貯蓄性の保険はおすすめはできません。ただし、相続対策や事業承継対策、あるいは税金対策として緒特性の保険を活用するのであれば貯蓄性の保険を投資に積極な型が活用してもよいと思います。

このような対策を前提に行う場合は、税理士やファイナンシャルプランナー(FP)のような総合的な知識を持つ専門家に相談をしながら保険選びをすることをおすすめします。 

質問:女性や男性で貯蓄型保険には違いはありますか?

女性や男性で貯蓄型保険には違いはありますか?性別にはあまり関係が無いと思いますが、女性特有の疾患や病気もあると思います。

貯蓄型保険には女性特有の保険内容とか男性特有の保険内容とかがあるのでしょうか?

将来結婚した場合には夫婦二人とも加入した方が得なのかなどもあれば教えてください。 

回答|女性と男性では、保険料率が異なりますので…

女性と男性では、保険料率が異なりますので、支払う保険料が異なります。

一般的には、死亡保障は女性のほうが保険料が安くなり、がん・三大疾病の保障は男性の方が30代までは安くなりやすいです。

保険料が安いと解約返戻率が高くなるケースが多いため、女性と男性で同じ年齢でも条件が変わる場合があります。加えて、保険会社によっては、女性特有の保障に関する特約を付加することができますので、主契約は貯蓄性の高い終身保険や養老保険にして、掛け捨ての特約を付加することもできます。

将来結婚した場合には、必要な分の保障を備えたほうが安心ですし、夫婦共働きであれば、お互いに生命保険料控除や医療費控除、個人年金保険料控除などを活用できますので、その分はお得になります。 

質問:貯蓄型保険の節税効果に関して知りたいです!

 貯蓄型保険の節税効果に関して知りたいです!貯蓄型の場合は貯金的な感じで、節税対策にはならないのでしょうか?

年末調整などで貯蓄型にて支払を行った場合には資産となり、年末調整で控除などを受ける事が出来ないのでしょうか?控除が無いとメリットも少ないと思うのですが実際はどうでしょうか? 

回答|貯蓄性の高い保険も掛け捨てと同じように一般の…

貯蓄性の高い保険も掛け捨てと同じように一般の生命保険料控除や医療費控除、個人年金保険料控除を活用することができます。

したがって、貯蓄性の高い保険で積み立てを行いながら、生命保険の控除を活用して所得税や住民税を軽減して節税することはできます。

個人事業主の方で従業員(家族でない第三者)へ特定の積立保険を掛けた場合も福利厚生として一定割合を損金として算入することもできます。

節税を行うプランを希望する場合は、経験のある税理士やファイナンシャルプランナーへ相談して、慎重にプランを決定してください。 

質問:満期の前に解約すると損をすると聞いた事が

満期の前に解約すると損をすると聞いた事がありますが、例えば貯蓄型保険で毎月1万円を入金して、10年満期の場合は満期時には満額の120万円が返ってくるのでしょうか?

例えば5年で解約した場合は60万円からどの程度の割合が引かれて解約となるのでしょうか?

状況により違うと思いますのでザックリ教えてください。 

回答|満期の前に貯蓄性の高い保険を解約すると損を…

満期の前に貯蓄性の高い保険を解約すると損をするケースがほとんどです。

特に円建ての保険の場合は、保険会社の予定利率(保険の割引率のような数値)が低いため、満期まで掛けても、期間が身近ければ元本棄損をしてしまいます。

したがって、毎月1万円の保険料を支払って、10年満期の養老保険などに加入しても年齢や性別によっては元本すらも戻らないケースがありますし、途中解約をした場合はさらに大きく元本割れを起こす可能性もあります。

おおざっぱですが、10年満期の養老保険に5年で解約した場合は、68割程度の解約返戻率しかないと考えていただきたいと思います。

少しでもお得なプランに加入して元本棄損を防ぎたい場合は、複数の保険を取り扱う保険代理店のFPに相談して、最も自分によって有利な条件の商品を紹介してもらうようにしましょう。

 

 

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