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2024.04.25

がん治療費の高額療養費は受け取れる?治療給付金や治療費はいくら?身近でがんと闘った経験を持つFPが解説

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著者情報 森 逸行 FP歴15年 経験した事を伝え解決に導く『金融パーソナルトレーナー』

がん治療費での高額療養費はいくら受け取れる

 がんは日本人の2人に1人は罹患すると言われています。

一生涯を健康に過ごすことを考えたときに、がんは決して無視できない病気です。

現在では、医療技術の進歩によって、早期発見でき、かつ適切な治療を受ければ治せる病気となってきましたが、治療費やその他の付随費用の面で心配な方も多いでしょう。

今回の記事では、がんの治療にかかる費用や、費用を軽減する方法について、質問の回答を通じて説明していきます。 

質問:がんの治療費がどのくらいかかるのか?高額療養費制度とは?

質問:先日、妻のがんが発覚しました。今後の治療費がどのくらいかかるのか心配です。

健康保険制度には高額療養費制度があるのは知っていますが、どういった制度なのか、具体的にどのくらいの給付が受けられるのか教えてください。 

回答|一定の金額が(自己負担限度額)を超えた分が、あとで払い戻される制度です。

高額療養費とは、同じ月にかかった医療費の自己負担額が高額になった場合、一定の金額が(自己負担限度額)を超えた分が、あとで払い戻される制度です。

持病や、長期にわたって治療を要する大病を患った方にとっては、とても大きな味方になります。

日本の医療保険制度が世界で最高水準と言われる大きな根拠といえます。

さらに、高額療養費制度には「多数該当」という仕組みもあります。

これは、直近1年間で3回、高額療養費の支給対象になった場合、4回目以降は自己負担額がさらに下がるというものです。

なお、自己負担限度額は、所得区分によって異なります。下記サイト内の自己負担限度額とは という項目を参考にしてください。

【参考サイト 協会けんぽ 高額な医療費を支払ったとき(高額療養費)より】

リンク
↓↓

高額な医療費を支払ったとき | こんな時に健保 | 全国健康保険協会 (kyoukaikenpo.or.jp)

 

給付の内容は、保険適用とされる診療に対して支払った費用について、自己負担限度額を超えた分の払い戻しが得られるというものです。

ここで、高額療養費制度を利用するにあたって注意が必要な点を2点紹介します。

1点目、保険適用とされる診療に対して支払った費用が対象となる、という点です。

「差額ベッド代」や「先進医療にかかる費用」は対象外となります。

医療機関の窓口で支払う金額が全額対象となるわけではない、という点を覚えておきましょう。

2点目、申請をする必要がある、という点です。

高額療養費支給申請書という書類を、ご自身の加入する医療保険者に提出し、審査を通過して初めて支給を受けられるのです。

また、申請から受給まで2~3か月程度の時間を要することにも注意が必要です。

冒頭にも触れましたが、高額療養費制度は病気治療中の方にとっては、強い味方となります。

気になることがあったら、ご加入の医療保険者にぜひ相談してみましょう。 

質問:がんの治療費はどのくらいかかるのでしょうか?

がんの治療費はどのくらいかかるのでしょうか。

がん保険には入ってますが、それで治療費の全額がまかなえるのでしょうか。

がんの治療にかかる費用の目安を教えてください。 

回答|最も高額の肺がん(胸腔鏡下肺葉切除術)で、手術・術前後の入院あわせて約60万円となっております。

がんの治療費の目安として、聖路加国際病院がHP上で面白いデータを出しています。

それによると、がん治療費は、最も高額の肺がん(胸腔鏡下肺葉切除術)で、手術・術前後の入院あわせて約60万円となっております。

リンク
↓↓

がん手術の治療費目安 – がん診療と相談 – 受診案内 – 聖路加国際病院 (luke.ac.jp)

 しかし、これは治療にかかる費用の目安であって、実際には病院への行き返りの交通費や、遠方の病院であれば宿泊費がかかることもあります。

その他にも、在職中の方であれば仕事の調整によって収入が減少することもあるでしょう。

このように、治療費だけでなく、治療に付随する諸費用が想定以上にかかることを覚悟すべきです。

HP上の費用の最低2~3倍は覚悟しておきましょう。

質問者様はがん保険に加入されているとのことですが、がん保険で治療費の全額をまかなうのは難しいでしょう。

ご加入中の保障内容にもよりますが、治療費自体は全額まかなうことができたとしても、前述のように、治療の付随費用の面で懸念があります。

想定外の支出の連続となるでしょう。

とはいえ、がん保険はがん治療の際にとても大きな助けとなるものです。

確認すべき保障内容のポイントとしては、診断一時金が充実しているか、という点です。

今一度ご自身の加入しているがん保険の保障内容を確認することをおすすめします。

  がん保険

質問:がんと診断されました。出費を抑える方法などがあれば教えてください。

がんと診断されました。治療も心配ですが、それにかかる費用も心配です。

少しでも出費を抑える方法などがあれば教えてください。 

回答|一般的に費用負担が大きいものであり、治療に要する期間も長期にわたります。

がんの治療は、一般的に費用負担が大きいものであり、治療に要する期間も長期にわたります。以下に3点、費用負担軽減の方法を紹介します。 

●高額療養費を利用する
●限度額適用認定証を申請する
●自治体の補助金を活用する

高額療養費を利用する

高額療養費制度とは、医療機関や薬局の窓口で支払った額が、ひと月(月の初めから終わりまで)で上限額を超えた場合に、その超えた金額を支給する制度です。

上限額は、医療保険加入者の所得水準によって分かれています。

たとえば、年収が約370770万円の方であれば、下記の計算式によって限度額を算出します。 

80,100+(医療費-267,000)×1% 

さらに、高額療養費制度には「多数回該当」という仕組みもあります。

過去12か月以内に3回以上、上限額に達した場合は、4回目から「多数回」該当となり、上限額が下がります。

たとえば、年収が約370770万円の方であれば、上限額は44,400円となります。

利用するには申請が必要であり、実際の受給までには2~3か月かかることに注意が必要です。 

限度額適用認定証を申請する

上記①の高額療養費制度と関連しますが、医療費が高額になり、ひと月の自己負担額が上限額を上回ることが見込まれる場合は、あらかじめ「限度額適用認定証」の申請をしておくことをおすすめします。

「限度額適用認定証」を保険証と一緒に医療機関の窓口に提示すると、ひと月の支払額を自己負担の上限額までに抑えることができるのです。

高額療養費は、いったん払ってから上限額を超えた分を申請することによって払い戻しを受けるものですが、「限度額適用認定証」の場合は、上限額を超えたら、その後、その月は支払いをしなくても済むことになります。 

自治体の補助金を活用する

がん治療は非常に過酷で、様々な副反応が出ることもしばしばです。たとえば抗がん剤治療の副反応によって頭髪が抜け落ちてしまうというのは、よく知られている副反応の例です。

このような場合の医療用ウイッグの購入に際して、自治体では補助金制度が用意されています。

その他にも様々な補助金制度が各自治体には用意されています。下記の参考再度をご確認ください。

 

【参考サイト がんサバネット】

リンク
↓↓

がん患者さんが使える全国地方自治体補助金等ガイド – NPO法人日本がんサバイバーシップネットワーク (jcsurvivorship.net)

 

私の妻は、大腸がんに罹患しました。治療のためストーマ(人工肛門)を造設しましたが、自治体の補助金を利用することで、費用負担がかなり軽減されました。

治療にあたって何か気になることがあれば、まずは補助金の有無を確認してみましょう。

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