敷地内の盗難で保険が使える?通学時の事故で保険は効くか?をプロが解説します。
日常生活には様々な危険が潜んでいます。自分がケガをしてしまうこともあれば、逆に相手にケガをさせてしまう場合もあります。
今回の記事では日常生活の様々な場面で遭遇するリスクについて、被害者・加害者の両方の視点から解説しています。
特にレストランで食事するような場面で考えられるリスクを、食事をする客と、食事を提供する飲食店側の両方の視点から考察してみたいと思います。
目次
質問:一軒家の敷地内に置いていたものを盗まれました。各種保険の中で使えるものがあれば使いたいです。
一軒家に住んでいます。先日子供用のキックボードを敷地内に置いていたところ盗まれていることがわかりました。
子供の誕生日に購入してまだ2ヶ月しか経っておらず状態はとても良いものなので、もう戻ってこないのではと思っています。
子供も悲しんでいるため同じものを購入してあげたいのですが、自宅関連で加入している保険の中で保障が出るものがあれば使いたいです。地震保険や家財保険が使えるものでしょうか。
回答|火災保険で家財を補償の対象にしていて、かつ「盗難」が補償範囲に含まれていれば、火災保険にて請求することができる。
ご加入中の火災保険で家財を補償の対象にしていて、かつ「盗難」が補償範囲に含まれていれば、火災保険にて請求することができるでしょう。
住宅の火災保険では、どこの保険会社の保険商品においても、ご契約時に補償範囲を選ぶことができるようになっています。
補償範囲を広く充実させればそれに比例して保険料も高くなる仕組みです。補償範囲は保険証券に記載されていますので、ご確認してみてください。
保険金の請求方法は、保険会社へ連絡し、保険金請求書を取り寄せます。それと並行して警察へも盗難の届け出をしましょう。
保険金請求書には、警察へ届け出た際に発行される受理番号を記載する欄があります。また、盗難に遭ったキックボードの購入時のレシートや画像なども念のため準備しておきましょう。
保険金請求書の添付資料として必要となるためです。
質問:今年の4月に子供が小学生になります。通学時に事故に巻き込まれた時の保障が欲しいです。
来年の4月から子供が小学生になります。未就学児の間は送り迎えをしていましたが、小学生になってからは1人で行動する範囲も増えるため、万が一の事故などに備えて保険を契約したいと考えています。
通学時に止めてある自動車にぶつかってしまいご迷惑をかけてしまう場合や、1人で自転車に乗っているときにご老人にぶつかってしまい怪我をさせてしまうなどのケースを想定しています。
最適な保険を教えてください。
回答|自転車保険という名称ですが、日常生活における賠償リスク全般を補償します。
事故に巻き込まれたときに、他者に対してご迷惑をかけてしまった場合の補償という点では、自転車保険が最適です。
お子さんが自転車で走行中、通行人をはねてケガをさせてしまった場合や、一人で歩いているときに、傍らに停めてある自動車にぶつかってミラーを割ってしまった場合などに補償してくれるものです。
自転車保険という名称ですが、日常生活における賠償リスク全般を補償します。補償の対象となる人も、契約者だけでなく同居の親族・別居の未婚の子までも含まれるので、一家で1契約あると安心です。
また、事故に巻き込まれた場合の、お子さんのケガの補償という点でも自転車保険である程度カバーされます。
たとえば入院1日あたり5,000円、手術1回につき50,000円、といった内容が一般的です。
なお、ケガの補償の場合に補償対象となるのは、原則として被保険者のみです。
他人への賠償補償のように家族全員が補償対象となるわけではない、という点は注意が必要です。