スポーツ保険いくらもらえる?習い事でのレッスン中にケガや移動中の怪我など補償される1日保険ってありますか?専門家が回答!
大人の習い事や子供の習い事で怪我をした時の医療費や治療費はどのようになるか心配になる方も多いかと思います。
今回の記事では、スポーツ保険に加入していることで、習い事でのケガや行き帰りの移動中の怪我など補償されるのかについて損害保険のプロが質問の回答をしていきます。
目次
質問:レッスン中の怪我だけでなく行き帰りの怪我も補償されますか?
クラシックバレエを大人になってから習っています。お恥ずかしながら先日爪先で立つトゥシューズのクラスを受講中に、右足首を軽く捻ってしまいました。
すぐに冷やしましたがかなり腫れているため先生からも通院を勧められました。
帰り道に右足を庇って歩いていたところ、転倒してしまい左半身を打ってしまいました。この場合、レッスン中と帰り道の怪我どちらも補償されますか。
回答:スポーツ活動中に第三者に損害を与えた場合の損害賠償責任の補償をカバーするものです。
一般的にスポーツ保険とは、スポーツ活動中に発生するケガに対する補償や、スポーツ活動中に第三者に損害を与えた場合の損害賠償責任の補償をカバーするものです。
これらの補償はスポーツ活動中だけでなく、活動のための往復中であってもカバーされます。
ご質問の例のクラシックバレエ受講中のケガも、帰り道のケガも、ともにスポーツ保険の対象となります。
ただし、スポーツ保険の補償内容は入院一日につき5,000円、通院1日につき3,000円といったように定額払いの設計となっていることが大半です。
クラシックバレエ受講中の右足のケガ、帰り道の左半身のケガと、それぞれケガの部位は異なりますが、2か所のケガの治療を1日の通院時に診てもらうような場合は、支払保険金は1日分であることに注意が必要です。
質問:習い事のスポーツ保険は、学校のスポーツの怪我の際にも使えますか?
子供が習い事のダンス教室でスポーツ保険に加入しています。小学校でもダンスの授業があるのですが、先日授業中に足首を捻ったようです。
本人は痛いと言っており成長期ということもあるため、整骨院か整形外科に通院しようかと思うのですが、習い事の方で加入しているスポーツ保険を使って治療することはできるのでしょうか。今までスポーツ保険を使ったことがないので教えてください。
回答:学校管理下で実施される活動における事故については、スポーツ安全保険では補償ができません。
スポーツ保険とはスポーツ活動中のケガや事故に備えるものです。
ただし、学校管理下で実施される活動における事故については、スポーツ安全保険では補償ができません。
あくまで加入手続きを行った団体の管理下における活動中のケガや事故のみ補償の対象となると理解しておいたほうが良いです。
ご質問のケースでは、まず学校で加入している保険の補償内容を確認することから始めましょう。
質問:合宿での事故も補償対象ですか?
周囲ではスポーツ保険に入っている友達がほとんどいないため、質問させてください。
体育系の大学に通う大学生です。怪我をするリスクが高いと思い、保険に加入しています。
今度3泊4日の夏合宿に参加することになりましたが、合宿での事故は補償対象になりますか。条件がつく場合はその条件を知りたいです。
また合宿に行くまでの間と自宅に帰るまでの間の事故も保証されるのでしょうか。
回答:スポーツ活動を目的とした合宿であれば補償の対象となります。
スポーツ活動を目的とした合宿であれば補償の対象となります。合宿所へ行くまでと合宿終了後に自宅に帰るまでとを含めて補償されます。
※日本国内の活動に限るため、海外への合宿活動は補償対象外です。
ただし、往復中で補償対象となるのは、「通常の往復経路中」であり、たとえば合宿終了後、打ち上げで仲間と食事をしたり寄り道をしたりした場合は、「通常の往復経路中」とはいえず、補償の対象外となります。
また、寄り道等から通常の往復経路に復帰した後も対象外となりますので、合宿終了後、寄り道をするような場合は、その寄り道からは補償対象外となることに注意しましょう。
質問:スポーツ保険を検討しています。事故の際の通院回数に制限はありますか?
趣味でテニスをやっているため、万が一怪我をした時のことを考えてスポーツ保険を検討し始めました。
事故の後、補償される通院回数に制限はあるのでしょうか。
年齢も50代に差し掛かっているため怪我をした場合は通院が長引きそうだと考えているため、通院期間の上限も設定されているのか気になります。
色々と種類がある中で迷っていますが、制限や上限設定がない保険を選びたいです。
回答:スポーツ保険の通院補償は、どこの保険会社の商品でも通院日数は概ね90日以内での設定
スポーツ保険の通院補償は、どこの保険会社の商品でも通院日数は概ね90日以内での設定となっているものが多く、無制限に補償するものはないようです。
設定できる保険金額も、上限は5,000円くらいになるでしょう。
また、補償の制限という点で重要なことがあります。
通院補償はケガをした日から180日以内に開始した通院に対して保険金を支払うものであり、それ以上経過して通院を開始しても補償の対象外となります。
180日以上たってから痛みが発症して通院したとしても、それはスポーツ中のケガが原因なのか判断がつかないためです。
このような取り扱いは、どこの保険会社のスポーツ保険であっても統一されているようです。
スポーツ保険の通院補償(入院補償もしかりですが)はどうしても日数に制限があるので、充実した補償をと考える場合は、保険金額を手厚くする等、工夫が必要です。
質問:スポーツ保険を検討しています。年間のものではなく1日だけの保険もありますか?
小学生の子供を持つ保護者です。子供が習い事を始めることになり、お教室からスポーツ保険を進められました。
年間の掛け金は安いものではありますが、習い事で怪我をするという発想がなかったのでイベントの日のみ日数を指定して入れれば十分だと考えています。
年間ではなく日時を指定して入れる保険もあるのでしょうか。その場合は割高になってしまったり、補償条件が悪くなったりするのでしょうか。
回答:1日だけ加入できる保険もあります。いわゆる1DAYレジャー保険
1日だけ加入できる保険もあります。いわゆる1DAYレジャー保険とよばれるものがそれです。
1名・1日あたりの保険料も500円程度であり、補償内容も死亡、入院、第三者に対する賠償責任と広くカバーされています。
加入の際もコンビニでカンタンに手続きできるので、イベントその日のみ補償が欲しいというお考えであれば良いものかと思います。
ただし、割高かどうかという点で考えると、1日だけの保険は保険料面では割高であるといえます。
習い事で勧められたスポーツ保険であれば、おそらく大会などのイベントの日だけでなく、習い事中のケガも補償される設計になっているかと思います。
補償範囲と保険料のバランスを考えて検討すると良いでしょう。