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2023.07.04

子供がいない夫婦の生命保険の選び方は?子なし夫婦が生命保険に入る&入らないケースのメリット&デメリットは?

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著者情報 ファイナンシャルプランナー森 逸行 FP2級・住宅ローンアドバイザー。住宅購入、投資、相続など自身の経験を活かし、実践的かつ現実的なアドバイスを提供。公的保障から資産形成まで、人生とお金をトータルサポート

子供がいない夫婦の生命保険の選び方

子供あり・子供なしでの生命保険の加入を検討している方は、今すぐ気軽にメールからお問合せください。◀︎リンク

生命保険は就職・結婚・出産などのタイミングで加入するケースが多いですが、結婚したけれど子どもがいない場合はどのような保険に加入すべきかは、迷いますよね。

本日はこのような子なし夫婦が生命保険に加入するケースや加入しないケースとそのメリット・デメリットに関する質問に回答していきます。 

目次

生命保険とは

まず、生命保険の考え方とその必要性について解説します。生命保険は万が一のときに残された家族の生活を守るための重要な備えです。

しかし、それぞれの家庭の置かれた状況によって最適な保険の内容は大きく異なります。

特に「子どもがいる夫婦」と「子どもがいない夫婦」では、生命保険の必要性や優先順位が変わってきます。それぞれのケースに応じた生命保険の考え方について解説していきます。

子どもがいる夫婦の生命保険の考え方:教育費・生活費・安心の土台を築くために

子どもがいる家庭にとって、生命保険は「もしも」に備えるための最も重要な土台のひとつです。

一家の大黒柱となる契約者に万が一のことがあったとき、残された配偶者や子どもが経済的に困らずに生活できるかどうかを左右するのが、生命保険の保障内容です。

特に子どもが小さいうちは、必要な保障額も大きくなります。以下では、その考え方や設計のポイントを詳しく解説します。

なぜ子どもがいる家庭は生命保険が重要なのか?

子育て世代は、まだ資産形成の途中で、預貯金もそれほど多くないという場合が一般的です。

そうした中で万が一のことがあると、収入源を失うだけでなく、教育の継続や生活自体の維持が困難になるリスクがあります。

たとえば、子育てにかかる費用として学習費に絞ってみると、以下のような費用が将来的に必要になります。

【幼稚園から高等学校卒業までの15年間の学習費総額】

私立公立
幼稚園約103万円約53万円
小学校約1,097万円約201万円
中学校約467万円約162万円
高等学校約307万円約178万円

※文部科学省 令和5年度子供の学習費調査の結果 より抜粋

【大学卒業までの学習費総額】

国公立大学私立文系大学私立理系大学私立医歯系大学
入学金約34万円約22万円約25万円約107万円
年間授業料約53万円約81万円約113万円約288万円
合計金額約246万円約346万円約477万円約1,259万円

※日本政策金融公庫 教育資金はいくら必要? より抜粋

大学卒業までの学習費総額は、4年間で卒業したものと仮定して算出しております。上記の他にも私立大学では「施設設備費」がかかります。

これは、学校の施設や設備を拡充・維持していくための費用であり、私立文系では年間15万円、私立医歯系となると年間100万円近くが学費とは別枠でかかることになります。

子育ての費用としては、上記の学校関連費用に加えて、毎月の生活費(住居費、食費、水道光熱費、医療費など)も継続して必要です。

つまり、子どもが独立するまでの1520年間で、数千万円の支出が見込まれるのです。

必要保障額の考え方:いくらの保障が必要か?

生命保険は、「いつまでに・いくら必要か」を明確にすることで、合理的な保障設計ができます。具体的には下記の2ステップを踏むとわかりやすいです。

ステップ1:万が一のときの遺族の生活費を見積もる

例えば、毎月の生活費が30万円であれば、1年間で360万円となります。子どもの独立まであと15年なら、360万円 × 15 = 5,400万円ということになります。

なお、ここでの計算はざっくりとした数字で良いです。また、この金額すべてを保険でカバーする必要はありません。公的保障や貯蓄がある場合はそれらを差し引きます。

ステップ2:公的保障(遺族年金)を考慮する

会社員の夫が亡くなった場合、遺族年金として以下が支給されることがあります。

・遺族基礎年金:年間約80万円(子ども2人なら約120万円)
・遺族厚生年金:会社員の夫の収入によって異なる

たとえば、遺族年金の合計で年間130万円もらえるとすると、必要保障額は下記のように概算額を算出することができます。

5,400万円 − (130万円 × 15年)= 約3,450万円

このように、「実際に必要な分だけを保険でカバー」するのが、合理的な保険設計の基本です。

子育て世代におすすめの保険タイプ

子育て世代にとって特に優先度の高い、おすすめの保険種類について解説します。

具体的な保険商品も紹介しますので、加入を検討している方はぜひ参考にしてください。

定期保険

一定期間だけ死亡保障があるタイプの保険です。

子どもが独立するまでの「期間限定のリスク」に備えるのに最適です。

【メリット】
・保険料が安い(同じ保険金額で比較しても終身保険より割安)
・必要な時期だけしっかり備えることができる

収入保障保険

万が一のときに、毎月一定額(例:10万円など)を支給するタイプの保険です。

給与の代わりのように使えるため、家計管理がしやすく、特に小さな子どもがいる家庭に人気です。

学資保険・こども保険

教育資金の備えに特化した貯蓄型の生命保険です。被保険者の死亡時には以後の保険料が免除され、満期時には満額受け取ることができます。

【学資保険・こども保険の具体例】
30歳・男性として設計しています。

子どもがいない夫婦の生命保険の考え方:人生100年時代の安心と柔軟な選択肢を持つために

子どもがいない夫婦にとって、生命保険は「将来の選択肢を守るための備え」であり、「大切なパートナーへの思いやり」と言えます。教育費や子育て費用を前提にする必要がない分、ライフスタイルはある意味で自由ですが、その一方で、老後や介護、自分たちの最期に向けた準備も自分たちで行わなければならないという現実もあります。

子どもがいないご家庭こそ、生命保険を「万が一のためのセーフティネット」だけでなく、「人生を安心して楽しむためのツール」として前向きに活用することが大切です。

子どもがいない夫婦ならではの生命保険の目的とは?

子どもがいる家庭では、生命保険の大きな目的は「残された子どもと配偶者の生活費と教育費の確保」です。

一方で、子どもがいない夫婦の場合、主な目的は以下のようになります。

・夫婦それぞれが経済的に自立できるかどうか
→ パートナーの収入や貯蓄に頼っている場合、その人に万が一があった際に生活基盤が崩れるリスクがあります。

・自分に万が一のことがあった後のパートナーの生活を守る
→ 年齢差がある夫婦や、どちらかが専業主婦(主夫)である場合には、遺された配偶者の経済的な安心を保つ必要があります。

・自分たちの老後・医療・介護への備え
→ 子どもがいない夫婦では、老後に頼る身内がいないことも多いため、自分たちで介護費用や終末期の医療費のことを考えておく必要があります。

・葬儀費用や死後の手続き費用の準備
→ 遺族がいない・少ない場合は、信頼できる第三者や自治体に任せるケースもありえます。そのような費用を生命保険で準備しておく人も増えています。

万が一のとき、どのくらいの保障が必要?

子どもがいない家庭では、「数千万円単位の保障」は基本的に必要ありません。

ただし、状況によって次のようなシミュレーションが必要です。

ケース1:どちらか一方の収入に依存している夫婦

パートナーに万が一があった場合の生活費を月20万円と仮定します。

さらに、その後10年間、保障が必要だとすると、20万円 × 12か月 × 10年 = 2,400万円 となります。

この金額を生命保険で保障しておけば、急な収入減でも生活水準を大きく落とさずに済むことになります。

ケース2:共働きで互いに経済的に自立している夫婦

このようなケースでは、基本的に大きな死亡保障は不要です。死亡保障の代わりに、終身保険や医療保険で老後や死後の費用(葬儀費用など)の準備をしておくと安心です。

子どもがいない夫婦におすすめの保険タイプと活用方法

ここで、子どもがいない夫婦にとってのおすすめの保険種類についても解説します。具体的な保険商品や保険活用例も紹介しますので、参考にしてください。

終身保険(死亡保障と貯蓄を兼ねる)

万が一のときに必ず保険金が支払われるタイプの生命保険です。

死亡保険金はパートナーの生活費・葬儀費用・相続資金などに活用可能することができます。

【活用例】
・相続人がいない人が特定の第三者や団体に遺贈する資金として使う
・死後の整理資金(葬儀費用・お墓・行政手続きなど)を残すために活用

医療保険・がん保険(老後の医療・介護への備え)

子どもがいない夫婦にとって、「自分の入院や手術、介護を誰がどう支えてくれるか」は重要な問題です。

民間の医療保険を充実させ、選択肢を増やしておくと安心です。

【おすすめポイント】
・終身型医療保険で保険料を短期間に設定しておけば、医療費のかかる老後の保険料の支払いが不要になる
・在宅療養や先進医療にも対応できるプランがおすすめです。

生命保険を「老後資金・資産形成」として使う考え方

子どもがいない夫婦は、保険本来の機能である保障や相続対策よりも「自分たちが老後を快適に生きるための資産形成」という使い方で生命保険を活用する人が増えています。

具体的な保険商品と、その活用方法は下記となります。

・低リスクの資産形成としての終身保険・個人年金保険
→一定の保険料を払い込むことで、将来一定額が戻る(または年金として受け取れる)※金融リテラシーに自信がない人にも向いている

・外貨建て保険などを使った分散投資
→長期での運用を視野に入れると、円安リスクをカバーできる

子どもがいないからこそ「老後と死後」の視点をもって

ここまでに解説した、子どもがいない夫婦における生命保険の考え方をまとめると、下記のようになります。

保険ニーズ対応する保険商品
配偶者の生活保障終身保険、定期保険など
医療・介護費の備え医療保険、がん保険、介護保険
死後の手続きや葬儀費用の確保終身保険
資産形成・老後資金の準備積立型保険、個人年金保険

生命保険は、ライフステージや価値観によって最適なものが異なるので、「正解」がありません。

子どもがいない夫婦にとっては、自分たちの暮らしと老後に責任を持ち、安心して自由な人生を楽しむための準備と言うことができます。

「誰かのため」ではなく、「自分たち夫婦の未来の安心」のために、生命保険をポジティブに活用するという意識が大切になります。

生命保険を考えるうえで、すべての夫婦が共通して意識すべきこと

ここまで子どもがいる夫婦、いない夫婦に分けて生命保険の考え方を解説してきましたが、夫婦のライフスタイルや家族構成がどうであれ、「万が一のとき、大切な人の暮らしを守る」ということが生命保険の根本的な加入目的と考えるべきです。

子どもがいてもいなくても、生命保険を選ぶ際には共通して検討すべき重要なポイントがいくつかあります。以下では、どんな家族構成でも押さえておきたい6つの観点を、順を追って詳しくご紹介します。

その1:必要保障額の明確化 ~感覚ではなく「数字」で考える~

生命保険に入る目的は、「万が一の際に必要なお金を準備すること」です。

しかし、「なんとなく3,000万円くらい」とか「営業担当に勧められたまま」では、過不足が生じる可能性があります。

必要なお金の計算にあたっては、下記のステップを参考にしてみましょう。

 

【計算の基本となる3ステップ】

① 必要な支出の合計を出す
 → 生活費、住宅費、教育費、医療費、葬儀費など

② 公的保障からの支給見込額を差し引く
 → 遺族年金、企業年金、退職金、団信など

③ 手元の貯蓄・資産も考慮する
 → 預金や運用資産で一部をカバー可能なら、生命保険で全額備える必要はない

 

このプロセスを踏むことで、「自分たちに本当に必要な保障額」が見えてきます。

生命保険は、なんとなくの「感覚」ではなく「数字」で設計することが、無駄な支出を防ぐ第一歩です。

その2:ライフステージの変化に合わせて見直す

生命保険は一度入ったら終わりではありません。結婚・出産・転職・住宅購入・定年退職など、人生の節目ごとに保障ニーズは変わります。

人生の節目の都度、最適な設計に組み直す必要があります。

【主な見直しのタイミング例】
・結婚 → パートナーに死亡保障をつける
・子どもが生まれた → 教育資金に備えて保障を増やす
・住宅ローンを組んだ → 団信があるか確認し、重複分を見直す
・配偶者が働き始めた → 収入バランスに応じて保障を再調整
・定年退職が近い → 死亡保障よりも医療・介護保障へシフト

保険は「その時の家計とリスク」に最適化させるものです。長期間放置せず、少なくとも23年に1度は見直す習慣を持ちましょう。

その3:【公的保障の内容を把握する】

日本には、遺族年金・医療保険・高額療養費制度など、ある程度の公的保障が整っています。

これを知らずに民間保険で過剰に備えてしまうと、家計を圧迫するだけになりかねません。

 

【公的保障の主な内容】

・遺族年金(遺族基礎年金・遺族厚生年金)
 → 子あり世帯には厚い保障。

・高額療養費制度
 → 医療費の自己負担額が月額10数万円に達しても、実際の自己負担は上限付き(収入に応じて)

・傷病手当金・障害年金
 → 働けない状態が続いた場合の収入補償制度

これらを踏まえたうえで、不足する部分だけを民間保険で補うのが効率的かつ合理的です。

その4:保険料と保障のバランスを取る

どんなに完璧な保障内容でも、保険料が高すぎて支払いに無理が生じてしまうようであれば本末転倒です。

理想の保険料負担額は「手取り収入の510%以内」ということを原則とし、下記のポイントもあわせて押さえておきましょう。

・生活費・貯蓄・娯楽費・教育費などとのバランスを考慮
・長期的に支払いが続けられることが最優先
・「掛け捨て vs 貯蓄型」のバランスも重要

共働き夫婦や子なし世帯など、可処分所得に余裕がある家庭では、終身保険や個人年金保険など、「老後も見据えた貯蓄型保険」にチャレンジしても良いでしょう。

その5:保険は「世帯単位」で考える

生命保険は、個人で入るものですが、「家計や生活は夫婦単位」で成り立っています。

つまり、どちらか一方に何かあった場合、もう一方の人生にも大きな影響を与えるのです。

たとえば以下のようなケースを考えてみてください。

・夫がメイン収入源 → 夫の死亡に備え、生活費と住宅費をカバーする保険が必要
・妻が専業主婦 → 保険が不要と思われがちだが、代替コスト(家事・育児・介護サポート)も重要
・共働き → 収入割合に応じてバランスよく保障を割り振る

「自分が死んだら困るのは誰か?」「配偶者が働けなくなったら自分は支えられるか?」

こういった視点で保険を設計することで、本当の意味での家族を守る保障が実現できます。

その6:目的に応じた「保険の使い分け」が重要

生命保険と一口に言っても、その種類は多岐にわたります。「すべてを1本の保険でまかなう」のではなく、目的別に適切な保険を使い分けることで、合理的かつ安心な設計が可能です。

保障目的ごとの適切な保険をまとめた下記の表をご確認ください。

保険タイプ主な保障目的
定期保険一時的な死亡保障(子育て・ローン)
収入保障保険毎月の生活費補填型死亡保険
終身保険死後の整理資金・相続・貯蓄目的
医療保険入院・手術費用の備え
がん保険がんに特化した高額治療費への備え
個人年金保険老後資金の積み立て

生命保険は保障目的を達成するための重要なツールです。目的に合わせて最適な種類を組み合わせることで、過不足なく、コストも抑えつつ保障を整えることができます。

 

ここまで、すべての夫婦が生命保険を考える上で意識すべきことを、6つのポイントに分けて解説してきましたが、基本原則として、生命保険を考えるということは、自分と家族の将来を考えること、ということができます。

子どもの有無にかかわらず、「誰とどんなふうに暮らしていきたいか」「もしものとき、何を守りたいか」を軸に据えることで、保険が単なる出費ではなく、安心を育む投資となります。

Q&A:生命保険の考え方についての質問と回答

最期に生命保険の考え方について、筆者が現場でいただいた質問と回答をいくつか紹介します。

今回紹介するのは、質問をいただいた時点でお子さまのいないご夫婦の質問にしぼって紹介します。お子さまのいるご家族からの質問については、別の機会に紹介したいと思います。

質問|子供ありと子供なしで生命保険の選び方は変わってきますか?

不妊治療中の夫婦です。子供ありと子供なしで生命保険の選び方は変わってきますか?

子供が出来たら夫は生命保険に入る気満々です。私は不妊治療をしたからといって必ず子供が出来るとは思っていません。

その時はその時だと思っています。しかし、生命保険は子供たちの為という考え方自体はやとちりなのかなと考え始めました。

子供が居なくても生命保険に入った方がイイのかもしれないと悩んでいます。子供ありと子供なしで生命保険の選び方は変わってきますか? 

回答:健康なうちに子なしでも子どもが生まれることを前提にして保険に加入…

結論としては、子どもを作ろうとされているのであれば、健康なうちに子なしでも子どもが生まれることを前提にして保険に加入しておくことをおすすめします。

ずっと子なしを前提にしているのであれば、夫婦で話し合いをして保険が必要かどうかから話をしましょう。

子どもができた時に、もしも大きな病気などが発覚してしまうと保険に加入できなくなってしまうこともありえます。

生命保険は条件のよい商品ほど診査が厳しいので、健康なうちに診査をうけて加入するのがおすすめです。

加入内容自体は、お子さんがこれから生まれることを仮定して、末子が22歳になる年齢を保険期間にして収入保障保険などに加入するのがおすすめです。

いつ子供ができるかわからないとも思いますので、その場合は保険期間は長めにして加入しましょう。保険期間は短くすることはできても、保険期間を長くすることは簡単にはできず、再診査が必要になるからです。

可能であれば、就業不能保険や三大疾病保障保険なども組み合わせて、働けなくなってしまったときのリスクにも備えておきたいところです。

回答:住宅費+生活費+学費が賄える程度の保険金は設定しておき…

子どもと配偶者が元気に安心して暮らしていけるように、住宅費+生活費+学費が賄える程度の保険金は設定しておきたいところです。

住宅ローンを組んで団体信用生命保険などが備わっていれば、生活費+学費だけでもいいかもしれません。

学費のための積立も必要ですので、学資保険や終身保険や養老保険などを活用して保障を確保しながら積立を行うのも得策の1つと言えます。

このような貯蓄性の高い商品は早めに加入しておくことで、毎月の積立額も少なくて済みますので、なるべく早期に加入しておくことをおすすめしています。 

このように、子あり夫婦の場合は保険をある程度手厚く準備することになりますが、貯蓄性の高い保険は子どもがそのまま生まれなくても損にはなりませんし、就業不能保障保険などの働けなくなったときの保険は、子どもがいなくてもあったほうがよい保障ですので、全くの無駄ということにはなりません。

収入保障保険に関しては、子どもがいなければ不要と判断する配偶者もいるでしょうから、もしも子どもが生まれなかった場合で、今後も子を生むことはないと考えるようになりましたら、死亡保障を解約するのは、選択肢に入ると思います。 

一方で、子なし夫婦でも、配偶者がもし万が一の時には、精神的に立ち直れないことや体が弱く働き続けるのが困難であろうと判断される場合には、死亡保障が必要という判断になります。

これは結婚していない独身の方にも当てはまることで、もし独身でも親が病気がちで収入に不安がある場合や今まで親に育ててもらったのに若くして自分が死んでしまったら親に申し訳ないので、せめてお金だけでも感謝の気持ちをこめて残してあげたいなど、生命保険は加入する本人の気持ちをお金にこめる商品ですので、人によって必要かそうでないかは変わります。 

極論をいってしまえば、結婚して子どもがいても、何も気持ちがなく、自分に何かあっても後のことは知らないので、保険には加入しないというのも、ある意味では正解になってしまいますし、その逆で本来は不要でも保険金くらいは残したいと本人が感じていれば、独身でも保険は必要となるわけです。 

現在の状況とこれからのことと、周りの人に保険金をどれだけ残せばいいかを考えて、ご自身にあったプランを考えてみましょう。

真剣に考えても、考えが浮かばない場合やどのように考えればいいのか、どのような選択肢があるのかなどを知りたい場合は、是非近くのファイナンシャルプランナーや保険代理店のライフコンサルタントに相談をしてみましょう。 

子供あり・子供なしでの生命保険の加入を検討している方は、今すぐ気軽にメールからお問合せください。◀︎リンク

質問|子なし夫婦です。夫は会社員で妻の私は専業主婦です。生命保険に

子なし夫婦です。夫は会社員で妻の私は専業主婦です。私は生命保険に入る必要はありますか? 

夫は会社員で妻の私は専業主婦です。夫は既に生命保険に数年前から加入しています。夫の収入は本人の前では言えませんが高収入ではありません。

なので、私は専業主婦とはいえちょこちょこパートでレジ打ちをしたりしています。扶養内に収まる範囲です。このような収入状況の私でも生命保険に入る必要はありますか? 

回答:夫が保険金を必要としているか、妻は保険金を残してあげたいか…

夫が保険金を必要としているか、妻は保険金を残してあげたいかの2つの視点で考えていただければと思います。

例えば、経済的な面だけを見ると、ご相談者様が亡くなってしまったとしても、生活はしていけそうな印象があります。

むしろ、一人分の生活だけをしていけばいいですし、実家に戻るなどの選択肢もあるのであれば、経済的には楽になる可能性もあります。

一方で、夫としては妻がなくなると家事などの負担が増える、あるいは妻を早くに亡くしてしまった場合は精神的なショックが大きく、働けなくなってしまうかもしれないというようなことであれば保険金はあったほうがいいかもしれません。

また、それをご相談者様(妻)が同じように感じており、保険金を残してあげたいと感じているのであれば、保険には加入していいと思います。 

回答:健康なうちに子どものために保険に加入しておくのは有効です。

また、現在は子なしでもいつかは子を作ろうと考えているのであれば、健康なうちに子どものために保険に加入しておくのは有効です。

子が生まれると多くの労力がかかってしまいますし、子には安全に暮らしてほしいと願うようになりますので、経済的な余裕があればあるほど、配偶者は助かるものです。

女性は男性と比較すると、20代~40代までは乳がんや子宮がんなどの女性特有の病気の影響で、がんに罹患する可能性は高まってしまいますので、保険加入できる可能性も若干高くなってしまいます。

自分のためにも、これからのご家族のためにも、健康なうちにベストな条件のプランに加入しておくことをおすすめします。 

質問|子供がいない夫婦ですが、私には障害者の独身の弟が居ます

子供がいない夫婦ですが、私には障害者の独身の弟が居ます。

私は生命保険に入るべきですか?弟は現在実家の両親が世話をしている状態で、とても一人暮らしが出来るとは思えません。

いずれは私たち夫婦が引き取って介護をする必要が生じるのだろうと思っています。大切な弟なので万が一のためにも私は生命保険に入った方がいいのかなとも考えています。

私は生命保険に入るべきですか? 

回答:今回のケースでは保険加入したほうがよいと考えます。

今回のケースでは保険加入したほうがよいと考えます。

このような場合で、よく聞くのは「障害年金がある」「両親がいなくなったら施設に預ければいい、最後は国が最低限の世話をしてくれるはずだ」です。

これは間違えではないのですが、今回のご相談者様はおそらく両親に経済的な負担を増やしたくないでしょうし、弟様にもある程度のケアをうけてほしいと願っているように感じますので、その願いや想いをかなえたいということであれば、保険に加入するのはありだと思います。

収入保障保険などの期間と金額を決めて保障が逓減していく生命保険であれば、ある程度の長い保険期間であっても、月数千円の保険料でかなり手厚い保障を得ることができるはずです。

そのような保険に加入して、両親や弟を安心させてあげたいと思って保険加入しようとしたら、健康状態の問題で診査に通らなかったということのないように、事前に内容や保険料などをしっかりと調べて、早期に診査などをうけてみましょう。 

老後の年金問題などで、将来年金は出ないんだとよく不安がっているのに、障害年金や医療保険制度だけは永遠に利用できると考えている人がいますが、少子高齢化が進む中ではどうしても自助努力が必要になっていきます。

今回のケースでもそうですが、社会保障制度だけを頼りにするだけでなく、自助努力で最低限の生活を周りの人ができるようにと行動していくことも選択肢には入れてもらいたいと感じています。 

質問|子供がいない共働き夫婦です。生命保険に入らないメリット・デメリット

子供がいない共働き夫婦です。生命保険に入らないメリット・デメリットを教えて下さい。 

生命保険知識が浅いので、「生命保険は夫が嫁の為に加入」とか「生命保険は両親が子供のために加入」というレベルの知識で。

しかし、私が知らないだけで子供がいない共働き夫婦でも夫も妻も加入をすれば得する可能性もありうるのかなと疑問を抱き始めました。一方で、このまま加入しなくてもいいとも感じています。子供がいない共働き夫婦が生命保険に入らないメリット・デメリットを教えて下さい。

回答:子どもがいない共働き夫婦が生命保険に入らないメリット・デメリット…

子どもがいない共働き夫婦が生命保険に入らないメリットは、毎月保険料を支払わずに済むことです。家の次に高い買い物と例えられることがありますが、毎月1万円の保険料を1年間払うと12万円、10年間で120万円、50年間で600万円ですので、これだけのお金を支払わずに済むと考えると経済的なメリットは相当にあります。

一方でデメリットですが、保障がないということです。これは死亡保障だけでなく、医療保障や休業補償、老後のための保障も該当します。

子なし夫婦であれば、配偶者が亡くなってしまっても経済的に困ることは少ないかもしれません。ただし、配偶者が働けなくなったり、大きな病気をした場合には経済的な支援が必要になりますので、困ることも出てくるかもしれません。

また、子どもができたら保険に加入しようと考えていたら、保険に加入できなかったり、希望の条件の商品の診査は通らなかったりと、加入を後回しにしたことで、逆に経済的な負担を背負うことになるという可能性もあります。 

回答:経済的な支援が必要になるかどうかと、必要と思っているかどうか…

生命保険は、ご自身と相手にとって、何かあったときに経済的な支援が必要になるかどうかと、必要と思っているかどうかがポイントになります。

配偶者が保険に加入していることで安心するなら、相談をして加入を検討してほしいでと思いますが、相手も自分も経済的な支援は様々なことを考慮しても問題なさそうで、お互いに不安もなければ加入はしなくていいと思ます。

特にお互いの実家の家庭が富裕層や資産家でお金に余裕がある場合などは、配偶者に何かがあっても実家を頼れますので、そのように様々な関係性を考えて、必要かどうかを検討してみましょう。 

独身の方やずっと子なし夫婦にも損をしにくい保険商品などもありますので、どうすればいいかわからなくなってしまったときは、近くのファイナンシャルプランナーなどに相談をしてみましょう。 

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質問|子供がいない共働き夫婦です。生命保険に入るメリット・デメリット

子供がいない共働き夫婦です。生命保険に入るメリット・デメリットを教えて下さい。

 子供がいないので生命保険には加入していません。しかし、投資やお金の運用には興味があります。積立やや株や信託を色々調べる日々です。

もしかすると生命保険にもそのようなお金を増やせる商品があるのかもしれないと思い始めました。

更にそれ以外にも保証があるかもしれないとも思っています。子供がいない共働き夫婦が生命保険に入るメリット・デメリットを教えて下さい。 

回答:子どもがいない共働き夫婦が生命保険に加入するメリット・デメリット…

子どもがいない共働き夫婦が生命保険に加入するメリット・デメリットは前述のとおりです。

加入するメリットは保障や将来の備えができますし、本人やご家族へ安心してもらえることです。加入するデメリットは、保険料を無駄にしてしまう可能性があることです。

質問者様のいう運用などができる保険や積立ができる保険もありますので、保険料を無駄にしてしまうリスクを少なくして保険加入することは確かに可能です。

終身保険や長期の定期保険、養老保険、個人年金保険は貯蓄性が高いですし、外貨建てや変額保険などのリスク性商品を活用することで、より一層高い返戻率(支払った保険料に対して将来解約などをしたときに戻ってくるお金の率)のを実現できるプランもあります。 

ただし、ここで大切なポイントは保険金額と早期解約による損失です。

保険金額は、保障の金額で、わかりやすいところでいうと死亡保障の金額です。

早期解約による損失は、加入してすぐに解約をすると支払った保険料よりも少ない金額の返戻金しか戻らないということです。 

独身の方や共働き夫婦によくある話なのですが、損をしたくないので、子どもなどができるまでは、貯蓄性の高い終身保険や養老保険に加入しますが、保険料も抑えたいので、300~1000万円の小さな保険金額で加入してしまいます。

そして、実際に子どもができて、大きな保障を必要とするときに、健康上の問題があって新しく保険に加入できなかったり、保険には加入しているという安心感でそのままの小さな保険金額のままで、万が一のことが起きてしまい、保険金が小さくて、経済的な負担をほとんど補填できない状況になってしまったりと、よくない結末を迎えてしまうこともあります。 

また、このような失敗談を知り、大きな保険金額の終身保険などに加入すると毎月5~10万円レベルの保険料を支払うことになってしまい、転職や独立などをきっかけに収入が減り、保険料を支払えなくなってしまって、最終的に早期解約を行うことになり、支払った保険料よりも大幅に返戻金が減ってしまうなどの事態に陥るケースもあります。 

したがって、健康なうちに、無理なく支払っていける保険料の範囲内で、貯蓄性や運用系の保険と掛け捨ての保障メインの保険を組み合わせて継続できるようにプランニングするのが一般的にはベストです。

ただし、大きな保険金額で、大きな保険料をしっかり払い続けることができれば、最終的に損もなく大きな保障が持てたことになりますし、保障確保できる上に運用をプラスにできたおかげで老後の資金準備もできたということもありますので、何が正解かは最終的に結果をみてみないとわからないのですが、そのようなデメリットやリスクなども含めてプランを組んでほしいと思いますので、保険を真剣に考えるときにご夫婦で、近くのファイナンシャルプランナーや保険の代理店に相談をしてみてください。

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