持病がある時に入れる保険や種類を知りたい!告知義務違反はなぜ隠すとバレる!?プロがお答えする
普段何気なく生活をする中で、保険に入りたいなど考えた事はなかなか無いと思います。
しかし、健康診断の結果で病気を指摘されたり、病院で再検査が続いたりすると急に『体の心配』と『お金の心配』をするようになってきます。
もしも病状がこのまま悪化したらどの位お金がかかるのか?など、とても不安になります。
そんな時に気になるのが保険になります。この記事では、持病を持っている方や、病気を診断された方が保険に加入できるのかをプロが頂いた質問に回答していきます。
目次
質問:持病がある場合に入れる保険は沢山ある…
持病がある場合に入れる保険は沢山あるのでしょうか?加入が出来る場合は持病があると高額な保険料となってしまう場合があるのでしょうか?
持病を判定するのは病院の診断書などを保険会社に送り審査的な感じになるのでしょうか?種類などを特に詳しく教えて欲しいです。
回答|持病がある場合でも生命保険に加入できます…
持病がある場合でも生命保険に加入できます。とはいえ、すべての保険に加入できるわけではありません。
持病(病気・病歴)の種類や投薬をされているかなど、病状によっても大きく変わりますし、加入を希望する生命保険の種類にもよります。
簡単なイメージでお話をすると、保険を引き受ける保険会社のリスクの大小によって加入出来る、または出来ないに分かれます。
リスクで言うと、掛け捨てで安い保険料で死亡保障を持てる生命保険(定期保険や収入保障保険)は保険会社の保険金を支払うリスクが高くなるので、加入の難易度は高くなります。
逆に貯蓄性が高く保険料も高くなる生命保険(終身保険や養老保険)は比較的加入する際の難易度は低くなります。
また、保障がほとんどない年金保険の様なものは、持病のある・ないに関わらず加入できます。
回答|保険料が高額になる事もあります。生命保険…
保険料が高額になる事もあります。
生命保険を申込する時に健康状態を告知する手続きがどの保険会社にもあります。
この告知は、告知書だけで申し込みが出来る方法と健康診断結果の提出や病院での健康診断が必要になる方法といくつか方法があります。
この告知方法は、申込みを希望する商品の特性や保険金額によっても変わってきます。
告知をした後に保険会社から引き受け範囲内っということになると『無条件で加入出来る』ことになり、健康状態が引き受け範囲外だと判断した時は、『謝絶』や『特別条件付き』という条件が付き、割り増し保険料を支払えば加入出来るなどの条件が付く特別条件契約になります。
この特別条件契約は、保険会社・保険商品によっても大きく変わってきます。
特別条件を例で言うと、保険料の割り増し・保険期間の削減・特約の不可・体の部位の不担保などがあります。
回答|持病を判定するのは、告知する内容によります…
持病を判定するのは、告知する内容によります。
この告知=告知書も保険会社や保険商品によってもかわりますので、保険の申込をする時は、事前に確認をしておくと良いでしょう。
告知書の判定基準は、主に『3年以内に病院にかかったことがあるか?』『健康診断で要治療など指摘があるか?』になります。
当然、投薬を受けている場合の告知項目もあるので、この告知書に告知する内容を保険会社は判定基準にしております。
また、病院の診断書の提出は基本求められませんが、再検査などの指摘をされていて、その完治証明で提出を求められる事もあります。
回答|診査の内容は、職業や健康状態、既往歴等を告知する…
診査の内容は、職業や健康状態、既往歴等を告知することが基本になります。
診査の種類は、①告知なし(職業のみの告知)②告知書記入のみ診査(保険会指定の告知書)③告知書記入と健康診断結果または人間ドックの提出の診査④告知書記入と保険会社指定の病院での診査、になります。保障範囲が広い三大疾病保障や保険金額が大きくなると診査の種類もかわってきます。
事前にどんな診査での加入になるのかを確認しておくと良いでしょう。
●告知なし(職業のみの告知)
●告知書記入のみの診査(保険会指定の告知書)
●告知書記入と健康診断結果または人間ドックの提出の診査
●告知書記入と保険会社指定の病院での診査
回答|告知書の記載例…
告知書に記載する内容は以下の項目になります。
告知書に記載する内容は生命保険会社や保険の種類・商品によって大きく異なりますが、主に次のような質問に回答します。
1.勤務先名、業種、仕事内容
被保険者の勤務先名、業種、仕事内容について
2.現在の健康状態
現在入院中もしくは病気やケガの治療中である、もしくは検査や治療をすすめられているなど
3.既往歴
過去数年以内に特定の病気にかかり、医師の診察・検査をうけ、治療・投薬をうけたことがあるかなど
4.障害の有無
身体に障害があるか(手・足の欠損・機能障害、背骨(脊柱)・視力・聴力・言語・そしゃく機能等)
5.妊娠の有無
女性の場合は妊娠の有無について
現在の健康状態、既往歴、障害の有無、妊娠の有無は「はい」「いいえ」で回答しますが、回答の内容によっては、保険契約ができない場合があります。
質問:持病があっても入れる保険はどんな種類…
持病があっても入れる保険はどんな保険の種類になるのでしょうか?例えば〇〇の持病だと生命保険には加入出来ないなどの細かい取決めがあると思います。
逆に持病があっても関係ない火災保険などは持病の有無に関係なく申込や入る事は出来るのでしょうか?
回答|持病があっても生命保険には加入出来ます。ですが…
持病があっても生命保険には加入出来ます。
ですが、持病の既往歴(通院や手術・病歴)にもよります。例えば、糖尿病と診断されて通院や投薬を受けているとなると、どんな保険種類でも無条件での加入は難しくなります。
また、精神疾患での通院や投薬も同様になります。
回答|生命保険や医療保険の加入が特に難しい病気は…
生命保険や医療保険の加入が特に難しい病気は、がん(悪性新生物)・心筋梗塞・脳卒中・腎不全・不整脈、精神疾患になります。
また、糖尿病・高血圧症・貧血・うつ病などは、症状や経過年数によっては特別条件付きや保険料の割り増しなどで加入できることもあります。
回答|加入出来る保険種類は、引き受け緩和型の生命保険…
加入出来る保険種類は、引き受け緩和型の生命保険や医療保険を各社販売しているので、緩和型の保険を選ぶのも良いかと思います。
緩和型は、持病のリスクを引き受ける事になるので、保険料は割高になります。
また、保険会社の取り扱いを複数行っている乗り合い代理店や総合保険代理店に相談をしていただけれと良いかと思います。
回答|持病の有無にかかわるのは、一般的には生命保険…
持病の有無にかかわるのは、一般的には生命保険になります。
生命保険は主に『人』に掛ける保険になるので、健康状態の加入条件があります。
逆に火災保険は家や家財に掛ける『物』保険になるので、持病の有無に関わらず加入できます。
質問:現在保険に加入しておりますが、健康診断で…
現在保険に加入しておりますが、健康診断で肝臓が悪く血圧も高い状態が発覚しました。
その場合は加入している現在の保険が強制的に解約されたり、保険金が支払われないケースもあるのでしょうか?
また、保険会社に対して申告が必要な場合などがあるのでしょうか?
回答|現在加入中の保険が強制的に解約される事はありません…
現在加入中の保険が強制的に解約される事はありません。申告も不要です。
加入中の保険を継続している途中で病気になったとしても保障は契約期間まで継続しますので、安心してください。
保険金が支払われるケースは、加入中の契約内容によって異なりますので、契約概要や商品パンフレットを確認していただくか担当者や保険会社に問い合わせをしてみてください。
質問:持病がある場合に保険に入るメリット…
持病がある場合に保険に入るメリットはありますか?そもそも持病に関する保険には入れないと思いますが、持病がある時には保険は入った方が良い場合があるのでしょうか?
そのメリットなどがあれば教えて欲しいと思います。合わせてデメリットなども教えてください。
回答|持病があるのに保険に加入するメリットについては…
持病があるのに保険に加入するメリットについては、人それぞれのニーズや目的によります。
持病が悪化をして万が一亡くなってしまい、残された家族が金銭的に『困る』っということであれば引受緩和型などの死亡保険の検討が必要になります。
医療保険も同様で、長期的な入院や一時金を準備しておきたいっとの希望があるようでしたら検討すると良いかと思います。
ですが、余剰資金や預貯金が一定金額ある方は持病保険には加入せずに自己資金で闘病資金に充てる事をお勧めいたします。
質問:保険に持病で入れないと思い隠すとバレる…
保険に持病で入れないと思い加入時に持病がある事を隠すとバレる事や申告や伝え忘れをした場合は何かの罪になるのでしょうか?隠す事は良くない事ですが、病院の診断書などを提出しないとバレない気がしています。
後は、持病を聞かれて持病を言い忘れてしまった場合などはどうなるのでしょうか?
回答|持病がある事を隠す事は、告知義務違反に当たります…
持病がある事を隠す事は、告知義務違反に当たります。
生命保険を契約する場合には、告知義務が発生し生命保険会社からの質問に対して「告知書」と呼ばれる書面を提出することが一般的になります。
なぜ提出する必要があるかというと、生命保険は多数の人たちが保険料を出しあって相互に保障する仕組みになっているからです。
すでに健康状態がよくない人や危険度の高い職業に就いている人等が、健康状態のよい人や特に危険ではない職業の人と同条件で生命保険に加入すると、保険料負担の公平性が保たれなくなってしまいます。
そのため、契約前に職業や健康状態、既往歴等を告知することが義務づけられています。
生命保険会社や担当者の人に口頭で直接話しても、告知にはならないません。告知の内容は『過去3年以内』や『過去5年以内』などの告知項目の期間が設問になります。
この設問にはありのままの回答する必要になります。
回答|持病がある事を隠すとバレるバレないに関しては…
持病がある事を隠すとバレるバレないに関しては、基本はバレて保険金が支払われなくなるケースが多いです。
回答|持病がある事を隠す事や告知義務違反をするとバレるバレ…
持病がある事を隠す事や告知義務違反をするとバレるバレないに関しては、保険金や給付金を請求する時に保険会社から保険金請求書と同意書が送られてきます。
保険金請求書は、診断書や通院・入院の領収書をまとめ記載し提出いたします。
同意書は何かというと、病院のカルテや通院履歴をすべて保険会社が開示させ見てもいいですよ、っと言う流れになります。これは、国民健康保険の保健証番号を元にすべての通院履歴の照会ができる事になります。
この照会を保険会社がする事により、病気を隠したり病気を偽って告知をしたとしても必ず保険会社にはバレる事になります。
なお、加入から2年以内の保険金や給付金の請求に関しては、ほぼすべての契約に事実調査を入れる体制で保険金の給付手続きがされております。
回答|告知義務違反になりと契約の解除や保険金・給付…
告知義務に違反した場合は、契約の解除や保険金・給付金等は支払われません。
「故意」または「重大な過失」によって、事実を記入しなかったり、事実とは異なることを告知した場合「告知義務違反」となり、発覚した場合は契約が解除されることがあります。
回答|持病がある事を隠すとバレるバレないに関しては…
持病がある事を隠すとバレる?バレない?に関しては、被保険者の責任開始日から2年以上経過していた場合、告知義務違反があっても契約が解除されることはありませんが、「現在の医療水準では治癒が困難もしくは死亡する危険が高い疾患の既往歴・現症」等について故意に告知しなかったなど、告知義務違反の内容が特に重大な場合は、詐欺による取り消しを理由として保険金・給付金を支払わないことがあります。
質問:保険未加入で持病もなく非常に最近体調が…
保険未加入で持病もなく非常に最近体調が悪いです。
まだ、病院での診断もしていない状態です。病院に行って病気と判明すると加入出来なくなると思い病院に行く前に加入しようと思います。
実際は病気で無い可能性もありますが、これで加入するのはありなのでしょうか?
回答|病院に行く前に加入しようとすることは『正解』に…
病院に行く前に加入しようとすることは『正解』になります。
保険会社の加入の判断基準は、告知書の記載内容での判断になるので病院に行っていない事は、告知項目に一切該当しないので、正しい判断になります。
ですが、体の事を考えると少しでも早く病院に行って検査や治療を受ける事をお勧めいたします。
質問:女性特有の疾患や持病で入れない場合…
女性特有の疾患や持病で入れない場合もあるのでしょうか?女性特有の疾患で入れない場合でも加入が出来るおすすめの保険があれば教えてください。
また、男性特有の疾患などで入れない場合も含めて教えてほしいです。持病の為に入れないのは悲し過ぎます。
回答|女性特有の疾患は、子宮や卵巣、乳房などにかかる女性…
女性特有の疾患は、子宮や卵巣、乳房などにかかる女性の病気になります。
妊娠・出産による異常分娩や早産・流産、帝王切開などもこれに該当します。
その他、子宮筋腫、乳がん、卵巣がん、子宮頸がんなど、この他にも多数あります。
この様な女性疾患を診断された場合には、一般の生命保険や医療保険の加入は難しくなります。それでも加入を希望する際は、引き受け緩和型の生命保険や引き受け緩和型の医療保険の検討をすると良いでしょう。
詳しくは保険会社や保険代理店の担当者からよく説明を受けて検討する事をお勧めいたします。なお、保険会社の取り扱いを複数行っている乗り合い代理店や総合保険代理店に相談をしていただければと良いかと思います。
回答|男性特有の疾患は、前立腺の疾患になり前立腺肥大症…
男性特有の疾患は、前立腺の疾患になり前立腺肥大症、前立腺癌、前立腺炎になります。
この様な男性疾患を診断された場合には、生命保険や医療保険の加入は難しくなります。
それでも加入を希望する際は、引き受け緩和型の生命保険や引き受け緩和型の医療保険の検討をすると良いでしょう。
詳しくは保険会社や保険代理店の担当者からよく説明を受けて検討する事をお勧めいたします。
なお、保険会社の取り扱いを複数行っている乗り合い代理店や総合保険代理店に相談をしていただければと良いかと思います。
まとめ
保険の加入には『告知』する事や『健康診断書の結果表の提出』など、申し込みをする際には、必ずありのままを告知する『告知義務』が発生します。
この告知義務はすべての加入者に義務付けられ、加入者の平等性を保つルールになります。
このルールを破る事により、告知義務違反や保険金や給付金が支払われないという事態を起こす原因になります。
ですので、病気を隠す事やありのままの事実を告知をしない等、ルールを逸脱する申し込みをすると『保険会社にバレる』事になりますので、保険に加入する時は告知のルールをしっかりと守って加入する事をお勧めいたします。
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