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2023.05.16

学資保険で教育費を準備したい!子供の口座から引き落としは可能?子供の病気やけがは告知義務?子供の死亡時はどうすればいい?

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著者情報 森 逸行 FP歴15年 経験した事を伝え解決に導く『金融パーソナルトレーナー』

学資保険で教育費

子どもの学費を備える方法として学資保険という選択肢がありますが、実際にどのような内容なのかはわからないという方も多いと思います。

今回はお子様の教育費を学資保険で蓄える場合のメリット・デメリットやその保障内容などをご説明していきます。  

質問|高校入学や大学入学に向けて学資保険に入りたいので

子供が生まれたばかりです。今のうちに高校入学や大学入学に向けて学資保険に入りたいのですが、子供の年齢に制限はありますか? 

幸いなことに愛娘を授かりました。まだ生まれたばかりの赤ちゃんですが、この子の将来の為に学資保険に入って好きな高校や大学に入学させたり、本人の希望があれば入塾や留学をさせてあげたいです。

大きな金額の教育費が必要になるのはかなり先ですが、今のうちに加入できますでしょうか?学資保険の加入に子供の年齢制限はありますか? 

回答:よりたくさんの資金を蓄えることができますので

お子様の学資金の備えは、貯金と同様に早く始めれば、よりたくさんの資金を蓄えることができますので、早いに越したことはありません。

大学や大学院の進学時に大きな教育費がかかることが想定されますので、0歳のお子様ですと、15~18年間積立を行えることになります。むしろ今は生まれる数か月前かたらでも加入できるようになっています。

ただし、学資保険の加入には、お子様の年齢制限(上限)があります。

保険会社によって基準は異なりますが、概ね6歳が加入限度の年齢です。加えて、契約者(一般的には親)の年齢制限もあります。

これも保険会社によって基準は異なりますが、概ね60歳前後です。 

回答:学資保険の仕組みとしては、契約者である親

学資保険の仕組みとしては、契約者である親などが亡くなってしまった場合に、保険料が免除となり、学資金を保険会社が給付してくれる保障のついた積立保険です。

したがって、親に万が一のことが起きても学資金が給付される死亡保障がついているので、この点が銀行預金と異なる点です。

一方で、お子様に万が一のことがあった場合には、積み立てたお金が返還されてるだけで、そこに大きな保障はついていませんので、その点はご注意ください。  

質問|子供がいないですが、自分のために学資保険に入ると

子供がいないですが、自分のために学資保険に入るということは可能ですか?自己啓発のための資格試験や学校通いのフォローにしたいのですが。 

私たちは子供がいない夫婦です。子供がいない分、夫も嫁である私も自分磨きのためにお金を掛けたいと思っています。夫は専門職の知識を得る為に民間の学校に通いたいだけでなく学生時代に行けなかった留学を夢見ており、私は資格試験を受けたり大学院に通い直したいという強い希望があります。

大人が自分自身のために学資保険に入るというコトは可能ですか?加入対象の年齢制限はありますか? 

回答:子どもがいない場合は、学資保険に加入することができません。

子どもがいない場合は、学資保険に加入することができません。

6歳以下のお子様を被保険者として保険加入する積立商品を学資保険といいますので、学費を備えるという趣旨で保険加入を大人がする場合は、養老保険や終身保険あるいは個人年金保険で積立を行うことは可能です。

夫婦で学費を備えたいということでしたら、上記のような保険で最も効率的に資金を貯められる商品を探してみましょう。

複数の保険商品を取り扱う保険代理店に相談するのがもっとも効率的でおすすめです。 

質問|子供の教育費確保のために学資保険に入りたい

子供の教育費確保のために学資保険に入りたいのですが、子供の病気や怪我は告知義務対象ですか? 

息子が医学部進学に強い興味を示しています。親として大学と大学院までしっかり通わせてあげたいという思いが強くあります。

また、客観的に見ても息子は合格できるポテンシャルのある賢い子なので医学部を諦めるのは非常に勿体なく宝の持ち腐れだと感じています。

しかし、息子は腎臓に疾患を抱えています。学資保険は生命保険や医療保険ではないので告知義務対象外だという認識なのですが、子供の病気や怪我は告知義務対象ですか?  

回答:お子様にご病気があっても加入できるケースが多いです。

学資保険は契約者に対して死亡保障が付保される特殊な生命保険商品ですので、お子様にご病気があっても加入できるケースが多いです。

ただし、医療保険や死亡保障の特約を付加する場合は告知や診査が必要となるので注意が必要です。

また、今回のケースですとおそらくお子様はご年齢が6歳を超えているかと思いますので、学資保険には加入できない可能性が高いです。

学費を効率的に蓄えるという趣旨ですと、一時払い商品や養老保険・個人年金保険の方が条件はいいかもしれません。また、ゼロクーポン債(スプリット債)などで手堅く学資金を備えるのも手だと思います。

学費を備える手段は学資保険だけではありませんので、金融知識があるファイナンシャルプランナーに相談してみましょう。 

質問|死亡時にはどのような手続きを取れば良いでしょうか?

学資保険に入っていましたが息子が死亡しました。死亡時にはどのような手続きを取れば良いでしょうか? 

息子が先日交通事故で死亡しました。大事に大事に育ててきた我が子です。親である私たち両親は打ちひしがれており仕事にも手が付きません。

嫁は息子の死のショックにより精神疾患にかかってしまい精神科の通院を始めました。

しばらく医療費がかさむだけでなく、夫である私も仕事が出来ない状態で収入が途絶えています。

子供の死亡時には学資保険から給付金や保険金は受け取れますか?どのような手続きを取れば良いでしょうか?  

回答:本当に辛い経験をされてしまったようで、お悔み申し上げます。

本当に辛い経験をされてしまったようで、お悔み申し上げます。私も同じようなことが起きてしまえば、同じように仕事ができなくなり、病院のお世話になることが想像できてしまいます。

学資保険は、お子様が亡くなった場合は今までに積み立てたお金(支払保険料あるいは責任準備金)が返還されます。請求は保険会社へ問い合わせをすれば、給付に必要な書類などをすぐに案内してくれます。

学資保険は基本的には親などが亡くなってしまったときに保険料が免除され、保険料を支払わなくても学資金が所定の時期にお子様の学費のために利用することができる保険ですので、お子様の死亡に対する保障はほとんどありません。

お子様が亡くなってしまい、当面生きることもやっとという方は実際にいらっしゃいますので、今後このような状況を心配される場合は、学資保険ではなく有期払いの終身保険でお子様を被保険者とするプランで学資保険を組んでもいいかもしれません。

ただ、親の保障を多く確保したいというニーズも多いので、お子様には掛け捨ての共済などで死亡・医療の備えをするという選択肢も有効です。  

質問|学資保険の保険料の支払いは子供の口座から引き落とし

学資保険の保険料の支払いは子供の口座から引き落としが可能ですか?保険料・保険金・給付金のお金の流れについて教えて下さい。 

子供の塾通いや学校の学費のために学資保険への加入を検討しています。

既に子供の口座を数年前から解説しており将来の学費として貯金していました。

この子供の口座から引き落としをして保険料を支払いたいですが可能でしょうか?

また、保険金や給付金の受け取りはどのような手続きを取れば良いでしょうか?保険料・保険金・給付金のお金の流れについて教えて下さい。  

回答:学資保険は契約者が親・被保険者が子とする契約形態で

学資保険は契約者が親・被保険者が子とする契約形態であることがほとんどです。

保険料の引き落とし口座は契約者と同一名義にしますので、契約者以外の口座、つまりお子様の銀行口座から保険料を引き落とすのは難しいです。

学資保険ではなく、贈与目的などでお子様の口座を開設し、その口座から契約者をお子様とする終身保険や養老保険や個人年金保険などの保険料を引き落としすることは可能です。

終身保険や養老保険、個人年金保険を学資代わりとして活用することはよくあることですので、学資代わりのこのような保険で引き落とし口座をお子様名義のものに設定することができます。 

回答:学資保険はとても特殊な保険です。

学資保険はとても特殊な保険です。一般的には被保険者に保障がつきますが、学資保険では契約者に死亡保障がつき、契約者がなくなった場合には、死亡保険金が給付されるのではなく、学資保険の保険料が免除され、保険会社が亡くなった親の代わりに保険料を負担してくれる商品です。

したがって、学資保険に加入するときは契約者の健康状態を告知して診査をします。

また、お子様に保障をつけたいときは、特約で死亡保障・傷害保障・入院保障などを付加することは可能です。

一方で、契約者・被保険者のどちらにも年齢制限が設けられているケースが多いので、学資保険にはその柔軟性がありませんので、貯蓄性もあり、死亡保障もつけられ、柔軟にプランを組める終身保険や養老保険、個人年金保険などが代用でよく活用されます。マニアックな要望で、三大疾病保障や介護保障も備えたいという方は貯蓄性のある短期払いの長期平準定期保険で保障範囲の広い商品を活用する方もいます。

これは、お客様の必要な保障と加入時から学資が必要となる時期までの年数で、どの保険が最も有利かが変わるため、一概にどの保険がベストかとは言えません。

複数の保険商品を扱う保険代理店あるいはファイナンシャルプランナーに相談するときは、以下のポイントをお伝えして、もっとも有利な商品に加入しましょう。 

1.親と子の年齢

2.学資金を活用する時期

3.学資金の金額の目安

4.親・子のそれぞれに必要な保障内容(死亡・三大疾病・介護・保障はいらない等)

5.外貨建てでもOKか。お子様を留学させる可能性があるかも含めて。

最近では、長期間の積立を行うよりも、一時払いで返戻率の高いプランを活用する方も増えています。

特に海外留学なども想定している方は米ドル建ての商品を積極的に活用している印象です。

お子様が10歳前後ですと、学費が必要となる時期が迫っていますので、保険よりも債券などの金融商品のほうがマッチすることもあります。

全部を調べると膨大な時間を浪費してしまいますので、ファイナンシャルプランナーで経験のある方に複数社相談をして、最も良い提案をしてくれるところを選ぶのが効率的だと考えています。

 

 

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