医療保険は不要と思って入らないと後悔するのか?色々な質問をFPや専門家が回答する
医療保険を見直しや検討される方によく聞かれる質問が『医療保険は必要か?不要なのか?』と多く質問をされます。
民間の医療保険と公的な社会保障の違いの見極めが難しいことにより多く質問をされます。ですが、この質問の回答を「必要です!不要です!」っと一言だけで答えられる質問でもありません。
この記事では、医療保険のそぼくな質問や疑問に実際に取り扱いをしているFPや専門家が質問に回答していきます。
目次
質問|そもそも民間の医療保険ってどんな保障…
そもそも民間の医療保険ってどんな保障が基本なのでしょうか?
医療保険とはズバリどんな保障が受ける事が出来て、どれくらいの保障金額が普通なのか教えて頂けますか?
例えば入院したらこれくらいの入院保障が支払われるとか、けがをした時の保障の範囲とかあれば是非お願いします。
回答|民間の医療保険は、入院・手術をした場合の保障…
民間の医療保険とは、〇〇生命保険会社や〇〇共済が販売している医療保険になり、入院・手術をした場合の保障がメインです。
例えば、ケガをして10日間入院をして手術を受けた場合で、入院日額1万円・手術給付金と入院一時金10万円の医療保険に加入していた場合、入院をしたら一時金で10万円支給、入院日数ごとに1万円を支給なので10日分で10万円、手術を受けたら20万円で合計40万円が支給されます。なお、医療保険は病気でもケガでも給付対象になります。
このように入院・手術を条件とした給付金が医療保険の条件によって支払われます。
注意点は、入院手術といっても保障範囲が異なる点です。
例えば、公的医療保険で適用される入院・手術のみ対象という条件であれば、公的医療保険で適用されない入院手術では保険金は給付されません。
また、よくあるのは鼻腔粘膜焼灼術のような花粉症でよく受ける粘膜を焼く手術などは対象外といった特定の手術でも比較的に軽い手術は給付金対象とはならないといった条件もありますので、保険商品ごとに保障範囲を確認しておきましょう。
質問|医療保険は公的な保険があると思いますが…
医療保険は公的な保険があると思いますが民間の保険会社が運営している医療保険に入ると後悔する事はあるのでしょうか?保障が大きい方が嬉しいですが、医療保険の範囲は狭いと聞いた事があります。公的な医療保険がある場合は不要と考えておりますが、実際はどうなのでしょうか?
回答|医療保険に加入して後悔する事はありえます…
医療保険に加入して後悔する事はありえます。
例えば、医療保険加入後に一度も保険を利用する事がなかった場合や、利用できると思っても保障の対象外で保険金が給付されないといった場合です。
保険はその性質上、困った人に保険金が給付される仕組みですので、多くの方は困ったときに利用する事なります。
しかし、公的医療保険があっても、以下のような費用は自己負担しなければならないため、医療保険を民間で加入する事は必ずしも不要と言えるわけではありません。
・差額ベッド代
・着替えや食事代
・交通費
・先進医療や自由診療の費用
・収入減少(主に個人事業主)
・今後、公的医療保険の保障内容が手薄になった場合の自己負担費用
公的な医療保険は非常に手厚いのですが、差額ベッド代などの費用や最新の医療を受ける費用はカバーされません。
また、公的医療保険はずっと同じ内容が継続するわけではなく、自己負担割合や高額療養費制度の上限などは今後変化していきます。
今後、高齢化社会が続けば、保険料で給付を賄えなくなる費用が大きくなりますので、保障が手薄になっていく事が想定されます。
したがって、早い段階から将来の医療に備えて医療保険に加入しておくという選択肢を選ぶ方も少なくないです。
質問|家族で医療保険に入る場合は働き手だけ入る…
家族で医療保険に入る場合は働き手だけ入るのが正解でしょうか?
または働き手である夫の私とは逆に働いていない子供や専業主婦の妻が入るのが正解なのでしょうか?
公的な医療保障で十分なのか、家族の誰かは民間の保険会社の医療保険に入った方が良いのかを合わせて教えてください。
回答|医療保険は加入するのであれば家族全員で…
医療保険は加入するのであれば家族全員で加入する事をおすすめします。
なぜならば、医療保険は治療費を賄うものですので、家族のだれが病気になっても治療費はかかってしまうからです。特に、妥協せずに良い治療を家族に受けてほしいという場合は、先進医療保険や自由診療にも対応できている医療保険を選ぶ事をおすすめします。
ただし、予算の問題があると思いますので、その場合は世帯主だけでもよいかもしれませんが、世帯主に掛けるべき病気になった場合に備えるべき保険は働けなくなった場合の所得を補填できるような保険ですので、予算の問題があるのであれば、死亡保障や所得補償を優先して検討し、医療保険は最後に検討するという順番がおすすめです。
また、子供は公的な医療費がかからないので優先順位が低くなります。
もちろん、何を優先したいかはお客様の考え方次第で変わりますので、ご自身で優先順位を決めて医療保険を検討してみましょう。
私個人としては、自分自身よりも家族に良い治療を受けてほしいという気持ちが大きいため、医療保険やがん保険は先進医療や自由診療に対応できる保険を終身タイプで加入しています。
質問|医療保険に入った方が良い収入や貯金額など…
医療保険に入った方が良い収入や貯金額などはあるのでしょうか?そもそも、収入に対して医療保険は連動して変動するのでしょうか?基本的で、一般的な医療保険料などを教えてほしいと思います。
貯金がある場合は医療保険に入ると無駄にお金が掛かってしまい後悔しそうだと考えております。
ある程度の収入や貯金額があれば公的な医療保障で賄えるとは思いますが、どの程度の貯金額や収入があれば民間の医療保険に加入しなくても問題ない範囲か、収入や貯金額に関係なく加入した方が良い場合、加入しなくて良い場合などを教えてください。
回答|医療保険に加入した方がよい収入といったものはあり…
医療保険に加入した方がよい収入といったものはありませんが、貯金額としては何にも利用する予定のない余裕資金で500万円程度あれば医療保険は不要かもしれません。
ただ、この何も利用する予定のない資金は老後のために利用しようと考えているのであれば、現役世代、あるいは後期高齢者医療制度が適用される70歳くらいまでは医療保険はあったほうがいいかもしれません。
保険は貯蓄を超える損害に備える性質のものなので、特に大きな支出が想定される先進医療や自由診療の保障だけ加入しておけば、あとは500万円程度の貯蓄があれば加入しなくても良いと言えます。
というのも、医療保険のメイン保障である入院・手術の給付金は1回あたり20~50万円程度の給付ですので、10回給付をうけて500万円程度の給付しかされません。
したがって、500万円程度の余裕資金であれば医療保険は不要と言えます。
ただし、先進医療などは滅多に受診できるものではありませんが、それこそ万が一受診できるチャンスがあれば受けたいと思いますので、数百万~数千万円の費用をしっかりと出せるように先進医療や自由診療に対応できる特約などは加入しておく事をおすすめします。
また、この特約は滅多に使う事がないことから保険料も格安なので、加入しておく事をおすすめします。
質問|現在は旦那さんが働いており、夫婦共に医療…
現在は旦那さんが働いており、夫婦共に医療保険には加入しておりません。
私が心配症なので、旦那さんと夫婦二人で入りたいと思っています。
この場合は二人で加入した方が良いのか?旦那さんだけ?
妻の私だけ?なのか色々なパターンを教えて頂けますか?
夫婦二人で加入する場合に医療保険は進められない場合に加入した良い保険や安くて保障が良い保険などがありましたらおすすめを教えて欲しいと思います。
出来るだけ損なく後悔がない保険の加入をしたいと思っています。
宜しくお願い致します。
回答|医療保険は基本的にはたくさんの給付金を受け取る…
医療保険は基本的にはたくさんの給付金を受け取る事ができませんが、以下の場合には大きな給付金を受け取る事ができます。
・120日を超えるような長期入院
・三大疾病など診断一時金
・先進医療や自由診療などの高額な治療を受ける場合
脳血管疾患や精神疾患などでは、入院が長期にわたるケースが多いです。
このような場合で、例えば120日入院した場合は入院日額が1万円であれば120万円給付を受ける事ができますので、医療保険に加入していてよかったとなるでしょう。なお、三大疾病保障の特約を付ける事で、がんや脳血管疾患での診断一時金を受け取る事もできます。
また、先進医療では、がんをピンポイントで除去するレーザー治療である重粒子線治療は300万円程度が掛かりますで、先進医療保険を利用できれば300万円の費用が給付されます。商品によっては、交通費や宿泊代までカバーされますので、このケースでも加入していてよかったと思えるでしょう。
逆に、このように多くの給付金を受け取れないような医療保険には加入しても意味がないかもしれません。
入院日数の上限が長いもの・制限がないプランを選び、先進医療保険や自由診療・診断一時金に対応できるようなプランに加入するようにしましょう。
医療保険に関しては、加入するのであれば平等に良い医療を受診できるように夫婦で加入した方がいいとは思いますが、世帯主に早く良く治療を受けて職場復帰してもらわないと困るという事であれば、世帯優先で加入してもよいかもしれません。
安くて良い保険は、年齢と性別などによっておすすめが変わりますし、商品改定ごとにおすすめ商品が変わりますので、加入を検討しているときに一番良いものを紹介してもらえるように複数社の取り扱いのある保険代理店へ相談をしてみましょう。
質問|民間の医療保険に加入している人の割合…
保険のプロにお聞きしたいのですが、そもそも民間の医療保険に加入している人の割合はどの程度なのでしょうか?
男女別などに簡単で良いので教えて欲しいと思います。
その割合が加入している、加入していない理由も是非教えて欲しいです。
旦那の収入が低い為に将来の保障として保険に加入したいと思いますが、医療保険ではない生命保険や他の保険の選択もあると考えております。
実際に保険のプロの方は医療保険には加入しているのでしょうか?
回答|生命保険文化センターによる調査結果では…
生命保険文化センターによる調査結果では、2019年時点の医療保険加入率は73%です。
20代は48%、30代は72%、40代は80%程度、50代は79%、60代は75%です。
加入率は、男性よりも女性のほうが高いです。
男性は、
20代は44%、
30代は69%、
40代は77%、
50代は77%、
60代は71%
女性は、
20代は51%、
30代は74%、
40代は81%、
50代は80%、
60代は78%
になります。
最も加入しているのは40代女性です。
男女でも40代がもっとも加入しています。
女性は、妊娠や出産に備えて加入をしているケースや女性特有の疾病に備えて加入している事で男性よりも加入率が高くなっている事が想定されます。
40代で加入率が高いのも、30代で結婚・出産して、何か病気をしても家計に影響が出ないように意識が高まった事で保険加入をしている事が想定されます。
保険のプロが医療保険に加入しているかは、人にもよります。プロでも考え方は異なるためです。しかし、医療保険には、加入している方が多いのではないかという印象があります。加入の特徴としては、入院一時金や三大疾病診断一時金をつけた、何かあったときには数百万円~数千万円単位の大きな給付金が支払われる医療保険で、保険料は安いプランです。
質問|医療保険のメリットとデメリットがあると思…
医療保険のメリットとデメリットがあると思います。
保険会社さんがサービスで行っているので、実際に医療保険に入った時に後悔しない様にお聞きしたいです。
ズバリ医療保険のメリットとは何でしょうか?
また、デメリットとは何でしょうか?
単身の場合や既婚の場合、子供がいる場合などを含めて教えて頂きたいと考えております。正直、金額が高ければ通常の公的な国民健康保険でも十分だとは感じています。国民健康保険で十分だと思いますが実際は違う考え方があるのでしょうか?
回答|医療保険のメリット・デメリットは単身でも子ども…
医療保険のメリット・デメリットは単身でも子どもがいても基本的には変わりません。
医療保険のメリットは大きな支出に対しての備えができる点です。特に長期入院や先進医療、自由診療などの滅多にそのような状況にはならないものの、なってしまった時の経済的な損失をカバーできるのは大きな魅力です。
一方で、デメリットは掛け金以上の給付金が受け取れない事です。
医療保険は万能ではなく、給付対象外の入院や手術もありますし、給付されても数十万円程度の給付しかしない場合がほとんどですので、医療保険は不要とよく言われています。
ただし、健康保険では、差額ベッド代や先進医療は完全に自己負担ですので、そのような費用を賄う事ができるのが医療保険の役割です。
貯蓄が十分にあるという場合は問題ありませんが、そうでなければ医療保険を検討してもよいかもしれません。
加えて、数百万円以上の支出に備える事ができるプランの医療保険であれば加入する意味があると判断する方も多いです。
質問|医療保険にも色々な種類があるのでしょうか…
医療保険にも色々な種類があるのでしょうか?
単純に質問が出来ると言う事でお聞きしたいのですが、例えば貯蓄型とか掛け捨てとかの種類はあるのでしょうか?
種類がある場合はその種類などを教えて頂く事は可能でしょうか?
出来れば詳しく知りたいです。
例えば生命保険やがん保険に入ると医療保険の付帯で保障が受け取れる保険なども存在するのでしょうか?
将来病気になった時に困らない様に検討したいと思います。
後悔がない保険にどうしても入りたいので教えて欲しいです。
回答|医療保険にも様々な種類があり、掛け捨ても…
医療保険にも様々な種類があり、掛け捨ても貯蓄性のある医療保険も存在します。
貯蓄性のある保険は、単純に保険料のほとんどを積み立てに回して、解約したときにお金がいくらか戻ってくるという内容のものと、保険料を生存保険に回して生存しているときのみに一定期間経過後に償還するものにわかれます。
ただ、その分保険料は高額になりますし、保険料に対する保障も小さくなります。
加えて、死亡保障やがん保障に加入した場合に特約(オプション)として医療保障を兼ね備える事もできます。
医療保険の加入の仕方は様々ですが、一般的には目的を持って別々に加入する事をおすすめしますし、貯蓄と保障も分けて加入するので、掛け捨てを選択する事をおすすめします。
例えば、状況が変わり、保険料支払いが厳しくなった場合に貯蓄性の医療保険の場合は、解約をする事になってしまい、保障までなくなってしまいます。
その時に病気をしていると新しく加入するのが困難になってしまいます。
また、ライフサイクルがかわり、死亡保障が不要になったのに、死亡保障に医療保険を特約でつけている場合、死亡保障の主契約を解約してしまうと医療保障がなくなってしまうのです。
資金状況とライフサイクルで目的別に保険を継続していく事を視野にいれると、目的別に別々に加入したほうが安心です。
加えて、多くの場合は医療保険、死亡保険、年金保険はそれぞれ有利な商品が単体で保険会社から販売されていますので、別々で加入したほうが結果的にお得に加入できるケースが多いのも、別々に加入する事をおすすめする理由でもあります。
質問|医療保険に入っていましたが解約し後悔する…
医療保険に入っていましたが解約し後悔する方がいると聞いた事があります。
現在、家計が厳しい為に保険を見直しており、医療保険を中途で解約を行おうかを迷っております。
もし解約後に後悔するとしたらどの様な事で後悔すると思われますか?
簡単で良いので実際に事例などがあれば具体的に教えて欲しいと考えています。
加入したけど全然利用していない保険なので解約するか継続するかを迷っております。
保険の窓口や営業マンには解約するのは聞きにくいので教えて頂けると助かります。
回答|すでに加入している医療保険を解約して後悔する…
すでに加入している医療保険を解約して後悔するケースは、以下2つです。
病気などが原因で新しく保険に加入出来なくなってしまう事
実際にもこのようなケースはまれにあります。例えば、体はいたって健康で過ごしていたが、過労やストレスによりうつ病や精神疾患を告げられ、その後、新たに保険の乗り換え自体が出来なくなった。
新しく加入し直そうとしても、以前加入していた保険は現在よりも若い時に加入していたため、前よりも保険料が安い保険に加入できない事
保険会社が保険商品を作るのに、日本人の平均寿命や平均余命で保険料の算出を行っているので、年齢が上がるにつれ保険料も上が仕組みになります。
保険はいつでも加入できるものではありませんし、一般的には若い時に加入した方が保険料は安くて済みますので、もし継続できるのであれば継続される事をおすすめします。
ただし、そもそも加入している保険が有利な内容のものではないのであれば、より良い条件で継続しやすい保険に乗り換えてしまうのも選択肢に入れてもいいと思います。
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