2023年度に値上げする商品一覧 家計に影響するものを項目別にチェック
2022年は食品や飲料をはじめ、暮らしに欠かせないあらゆるものが値上げしました。
また、近年は円安の影響もあり、他にも生活に必要な商品の値上げラッシュが続いています。
どのような商品が値上がりするか事前に知っておくことで、買い物をする際に「まとめ買い」などの対策をすることもできるでしょう。
そこで今回の記事では、2023年値上がりする商品や、2022年値上がりした商品についてまとめていきたいと思います。家計に影響するものが今後どのように価格改定されるのか、参考にしてみてください。
目次
家計に響く値上げラッシュが続いています
最近は円安などの影響もあり、食料品や日用品など、生活に欠かせない身近なものの価格が上がっています。
民間の信用調査会社「帝国データバンク」が2022年6月末に実施した調査では、調査時の6月末時点で1万5,000品目を超える商品の値上げが計画されています。
食品主要105社を対象に行われた調査のため、生活に欠かせないあらゆる商品の値上げが、私たちの家計に大きく影響することがデータからも分かるでしょう。
このことは原材料価格が高騰したことや原油高の影響、そこに円安の影響が重なったためだと考えられています。
【2023年度】値上げする商品一覧
2023年値上げ商品一覧
味の素 ・味の素
・うま味だし・ハイミーなど
日清製粉ウェルナ
・マ・マー スパゲティ
・パスタ、ミックス、パン粉など
亀田製菓
・ハッピーターンなど12商品
ニップン
・伝説の唐揚げ粉など69商品
はごろもフーズ
シーチキンなどの65製品
昭和産業
「天ぷら粉黄金」などの家庭用プレミックス製品
シヤチハタ ネーム
印関連などの一部商品を平均15%値上げ
TOYO TIRE
国内市販用タイヤを最大10%値上げ
キッコーマン
加工・業務用しょうゆなど
マンズワイン
調理用ワイン等
永谷園
・おとなのふりかけ 本かつお
・麻婆春雨 中辛
シマダヤ
・家庭用食品を6〜30%アップ
ニチレイフーズ
・冷凍食品のほぼ全品が5〜20%アップ
アサヒ飲料
・「モンスターエナジー」ブランドが約12%値上げ
メルシャン
・ワイン・梅酒・焼酎の一部商品を最大12%値上げ
交通・輸送費用
・JR東日本
・東京メトロ
・東急電鉄
食品
味の素
値上げ時期 |
2023年1月1日納品分〜 |
対象 |
・うま味調味料など7品種:約2〜9% ・「アミノバイタル」など7品種:約4~16 |
値上げ背景 |
大幅に原燃料価格が高騰する現状では、企業努力の範囲内でコストアップを吸収することは難しく、出荷価格を改定せざるをえない状況のため。 |
日清製粉ウェルナ
値上げ時期 |
2023年1月4日納品分〜 |
対象 |
・マ・マー スパゲティ ・パスタ、ミックス、パン粉 |
値上げ背景 |
原材料価格や原油価格等の上昇、急激な円安による影響で、自社でのコスト削減努力だけでは吸収できない状況にあるため |
亀田製菓
値上げ時期 |
2023年1月30日出荷分〜 |
対象 |
・「ソフトサラダ」など10商品を価格改定 ・「ハッピーターン」など12商品を内容量変更 ・「揚一番」など3商品を価格改定および内容量変更 |
値上げ背景 |
原材料価格やエネルギーコストの上昇で、企業努力の範囲内では吸収できない状況にあるため |
ニップン
値上げ時期 |
2023年1月4日納品分〜 |
対象 |
【69商品】 ・家庭用ミックス:約2~6% ・家庭用パスタソース・ラザニエセット類:約2~3% ・家庭用食品類:約5~17% |
値上げ背景 |
世界的な原料価格の上昇、また日本国内においても物流費、包装資材費、動力燃料費、海上運賃等の上昇、及び、為替(円安)の影響が発生しており、これらの価格変動は企業努力だけでは吸収することが難しい状況であるため。 |
はごろもフーズ
値上げ時期 |
2023年1月4日出荷分〜 |
対象 |
・シーチキン等の計65製品:4.8~25.0% |
値上げ背景 |
鮪・鰹の価格高騰を受けて、2022年7月に鰹を主原料とする製品、9月に鮪を主原料とする製品の価格改定を実施。 その後、為替相場が円安に大きく進んだことなどから、製造原価の上昇分を企業努力だけで吸収することは極めて困難な状態であると判断したため。 |
昭和産業
値上げ時期 |
2023年1月4日納品分〜 |
対象 |
・家庭用プレミックス製品:約2〜15% |
値上げ背景 |
世界的な需給逼迫や生産地の天候不順等の影響を受け、価格が上昇しているため。また、包装資材費、動力燃料費、海上運賃等も上昇しており、円安の進行による価格変動は企業努力だけでは吸収することが困難な状況であるため。 |
キッコーマン
値上げ時期 |
2023年1月4日納品分〜 |
対象 |
・家庭用プレミックス製品:約2〜15% |
値上げ背景 |
世界的な需給逼迫や生産地の天候不順等の影響を受け、価格が上昇しているため。また、包装資材費、動力燃料費、海上運賃等も上昇しており、円安の進行による価格変動は企業努力だけでは吸収することが困難な状況であるため。 |
永谷園
値上げ時期 |
2023年2月1日納品分〜 |
対象 |
・マンズワイン 調理用ワイン ・マンズワイン ワイン風調味料(一部キッコーマンブランドを含む) |
値上げ背景 |
原材料価格や原油価格等の上昇を、自社でのコスト削減努力だけでは吸収できない状況にあるため |
シマダヤ
値上げ時期 |
2023年2月1日納品分〜 |
対象 |
・家庭用商品:出荷価格6〜30% ・業務用商品:出荷価格4〜25% |
値上げ背景 |
原材料価格や原油価格等の上昇を、自社でのコスト削減努力だけでは吸収できない状況にあるため |
ニチレイフーズ
値上げ時期 |
2023年2月1日納品分〜 |
対象 |
家庭用の冷凍食品のほぼ全品:約6〜20% |
値上げ背景 |
円安や燃料費の高騰に伴う原材料価格の上昇が要因で、自助努力だけではコスト増を吸収することが困難な状況になったため。 |
飲料
マンズワイン
値上げ時期 |
2023年2月1日納品分〜 |
対象 |
・マンズワイン 調理用ワイン ・マンズワイン ワイン風調味料(一部キッコーマンブランドを含む) |
値上げ背景 |
原材料価格や原油価格等の上昇を、自社でのコスト削減努力だけでは吸収できない状況にあるため |
アサヒ飲料
値上げ時期 |
2023年2月1日出荷分〜 |
対象 |
「モンスターエナジー」ブランドの355ml・345ml缶 |
値上げ背景 |
原材料価格や包装資材、エネルギー価格の高騰に伴い、引き続きお客さまに高品質な商品を安定的に提供するため |
メルシャン
値上げ時期 |
2023年2月1日お届け分より |
対象 |
・ワイン:2〜12% ※一部例外あり ・梅酒:8% ・焼酎:甲類焼酎について1~3% |
値上げ背景 |
近年、原材料費や燃料費が高騰しているほか、物流費や包材費等も上昇し続けており、この先も自助努力のみで各種コストの上昇分を吸収することは難しいと判断したため |
文房具
シヤチハタ
値上げ時期 |
2023年1月1日受注分〜 |
対象 |
・ネーム印関連(ネーム6、ネーム9、キャップレスシリーズなど) ・データーネーム関連(データーネームEX、データーネーム13号~3555号など) ・Xスタンパー関連の一部(簿記スタンパー、ビジネス用 G 型、丸型印9号など) ・上記商品の部品 ・事務用品(印マット、デスクマットなど) ・ファーバーカステル関連(色鉛筆、水彩色鉛筆、鉛筆削り) ・スタンプラリー、記念スタンプ関連 |
値上げ背景 |
原材料並びに物流費の高騰が続く中、経費削減や業務改善などの効率化を進めることで、価格転嫁を極力避けるよう最大限努力したが、企業努力のみでは現状の価格での販売が困難な状況になったため。 |
交通・輸送
TOYO TIRE
値上げ時期 |
2023年1月1日出荷分〜 |
対象 |
国内市販用タイヤ全商品(冬用タイヤを含む) |
値上げ背景 |
現在、天然ゴムをはじめとする原材料価格が依然として高値で推移しており、企業努力のみでこれを吸収することは困難な状況であると判断したため。 |
交通・輸送費用
値上げ時期 |
2023年3月と4月〜 |
対象 |
・きっぷ ・IC ・通勤定期券 |
値上げ背景 |
バリアフリー化にかかる費用の一部を加算運賃から徴収するため |
【2022年度】値上げ商品を一覧チェック
10月値上がりの商品とカテゴリー
2022年値上げ商品一覧 |
|||
月 |
カテゴリー |
企業・団体名 |
値上げ対象 |
10月 |
飲食 |
スシロー |
【郊外型店舗】 ・黄皿:110円→120円 ・赤皿:165円→180円 ・黒皿:330円→360円
【準都市型店舗】 ・黄皿:121円→130円 ・赤皿:176円→190円 ・黒皿:341円→370円
【都市型店舗】 ・黄皿:131円→150円 ・赤皿:187円→210円 ・黒皿:352円→390円 |
10月 |
飲食 |
くら寿司 |
【1皿】 ・110円→115円 ・220円→165円 |
10月 |
飲食 |
銀のさら |
全体で10〜12%アップ |
10月 |
飲食 |
吉野家 |
「牛丼」「豚丼」などの各種丼は全サイズ一律20円の値上げ(税抜き価格) |
10月 |
飲食 |
はなまるうどん |
一部商品を10円~100円値上げ |
10月 |
飲食 |
松屋 |
ハンバーグメニューなど一部商品を10~100円値上げ |
10月 |
飲食 |
丸亀製麺 |
かけうどんなど一部メニューを10〜40円値上げ |
10月 |
食用品 |
伊藤ハム |
(改定率:3%~30%) ・家庭用ハム・ソーセージ:110品目 ・家庭用調理加工食品:51品目 ・業務用商品:60品目 |
10月 |
食用品 |
日本ハム |
(改定率:2%~34%)
【家庭向け商品】 ・ハム・ソーセージ:78品目 ・加工食品:125品目 ・対象商品計:203品目
【業務用商品】 対象:168品目
【冷凍食品】 対象:17品目 |
10月 |
食用品 |
丸大食品 |
(改定率:5~30%)
・ハム・ソーセージ、調理加工食品:350品 |
10月 |
食用品 |
味の素 |
・ほんだし:27品目 ・マヨネーズ類:24品目 ・塩調味料:12品目 ・コンソメ:12品目 |
10月 |
食用品 |
キッコーマン |
・たれ類:34品目 ・みりん類:41品目 |
10月 |
食用品 |
明治 |
・チーズ:23品目 ・菓子類:6品目 |
10月 |
食用品 |
森永乳業 |
・チーズ:24品目 ・育児用食品:11品目 |
10月 |
飲料・アルコール 飲料・アルコール 飲料・アルコール |
コカ・コーラ アサヒ飲料 キリンビバレッジ サントリー |
・ペットボトル飲料 ・ボトル缶飲料 |
10月 |
|||
10月 |
|||
10月 |
飲料・アルコール |
大塚食品 |
・クリスタルガイザー ・ジャワティ |
10月 |
飲料・アルコール |
不二家 |
ネクターピーチなど11品目 |
10月 |
飲料・アルコール |
伊藤園 |
茶葉:5~7%値上げ |
10月 |
飲料・アルコール 飲料・アルコール 飲料・アルコール |
キリンビール アサヒビール サッポロビール |
・ビール類 ・ノンアルコール類など |
10月 |
|||
10月 |
|||
10月 |
飲料・アルコール |
白鶴酒造 |
日本酒約150品目 |
10月 |
飲料・アルコール |
宝酒造 |
焼酎、清酒、本みりんなど |
10月 |
飲料・アルコール |
日本盛 |
日本酒、リキュールなど約160品種 |
10月 |
日用品 |
王子ネピア |
ティッシュ、トイレットペーパーなど紙製品 |
10月 |
光熱費・家電 |
東京ガス |
289円の値上げ |
10月 |
光熱費・家電 |
パナソニック |
最大45%の値上げ |
10月 |
光熱費・家電 |
岩谷産業 |
約5~20%の値上げ |
10月 |
光熱費・家電 |
Apple |
【App Storeアプリ】 最低価格:120円→150円 |
10月 |
交通・輸送 |
日本郵便 |
・本人限定受取郵便料 ・料金受取人払の手数料(後納または私書箱配達) |
10月 |
交通・輸送 |
ミシュランタイヤ |
タイヤなど3〜8%の値上げ |
10月 |
交通・輸送 |
横浜ゴム |
タイヤなど最大8%の値上げ |
価格改定にある背景とは
相次いでいる値上げですが、近年では本当に多くの商品が値上げされています。
ではなぜ、多くの商品が値上げされているのでしょうか。
そこには、次の2つの要因があるとされています。
●円安による仕入れコスト増加
●20年ぶりのインフレ再来
それぞれ、詳しく解説していきます。
円安による仕入れコスト増加
近年では円安による影響で、仕入れコストが増加しています。
円安になると、仕入れをする際に日本円を使って海外から輸入をする際に不利になります。それに伴い、食品などの原材料を輸入に頼っているメーカーなどは、円安になると仕入れコストが増加してしまうのです。
また、輸入には輸送コストもかかります。
このようなコスト上昇分を販売価格に反映しなければ、メーカーとしても生き残りが難しくなってしまうでしょう。
20年ぶりのインフレ到来
まず「インフレ」とは、継続的に物価が上昇し、それに伴いお金の価値が下がることを言います。
日本では物価が上がらない「デフレ」の状態が続いていましたが、20年ぶりにインフレが到来したとされています。しかし現在の経済状況をみても、物価は上がったものの賃金はなかなか上がっていない状況です。
したがって、私たちの家計は大きく圧迫されていることになるのです。
今後も他の商品が値上げしていくことを考えると、何かしらの対策を考えておく必要があるでしょう。
まとめ買いをしてなるべく節約しよう
食品を中心にあらゆる商品やサービスが値上げされています。
これまで値上げした商品、すでに今後値上げが決まっている商品もあれば、これから値上げされる商品も出てくるでしょう。
今後は物価が上がり続けるインフレ状態になる可能性がとても高いです。
買い物をする時にはセールス時にまとめ買いをしておくなどの工夫をして、少しでも家計の負担を減らせる工夫をしていきましょう。